未完の手紙の考察場地さんがどんな気持ちで手紙を書いたのか。そして、書き切る事を辞め千冬にも渡さなかった理由は何だろうか。あの手紙にあるように、明日全てが終わったら千冬の元に戻り、ふたりでご飯を食べる、本当にそのゴールを目指して血ハロに臨んでいたのだろうか。
私は恐らくそれはノーではないかと捉えていて、ここからは完全な独断と偏見になるけれども、一虎と地獄に堕ちる、事態がどう転ぶかは分からないが最悪の事態を想定して、そこに向かう覚悟で場地さんは血ハロに臨んでいたのではないだろうか。
あの手紙を書き切らなかった、渡されなかった事がその覚悟の表れであると感じる。
場地さんは恐らく責務と自我のせめぎ合いでずっと苦しみ続けていたのではないだろうか。(そこはまだ14歳ゆえ)振り向いてはいけない。本音を見せてはいけない。その手を取ってはいけない。(最初は千冬を「巻き込んではいけない」というニュアンスで捉えていたけど、今の解釈はどちらかというとその手を取ってしまったら最後、覚悟が揺らいでしまうという怖れの方が強いように感じる)
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