無題「真珠が可愛すぎて辛い」
夜光は休憩室のテーブルに肩肘をつき、深刻そうな顔をしてそう言った。そんなことを聞かされた玻璃はあぁまた始まったぞとため息をつく。
「またその話ですか。そろそろ耳にタコが出来そうだ」
「いやもう何なんだよあの笑顔。推すしかない」
「無視しないで貰えますか?」
玻璃は抗議の声を挙げるが夜光は止まらない。会社での業務に加えスターレスのオーナー代理兼パフォーマーなんて立場になってからはずっとこうなのだ。
「表現力高すぎるしパフォーマンスだって最高。あれ? もしかして天使ですか? と思ってんのにスタッフとして会いに来てくれた時はめちゃくちゃ気さくで愛想いいしやっぱ天使だな。付き合いたい。いや付き合ってるな」
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