燃え盛る炎のような試合だった。全身の血液が脈を打ち、体の中が沸騰しそうなほど熱く、それでいて最高に気持ちのいい試合。
額から流れる汗を拭って、オレは目の前で戦闘不能になっているエースバーンへと近づく。オレが近づいてきたのがわかったのか、申し訳なさ気にこちらを見上げる姿に思わず笑いそうになった。的確な指示を出せなかったのはオレなのに、なんでオマエが申し訳なさそうにするんだぞ。
「お疲れ様。エースバーン、サンキューな」
膝をつき、専用のボールを取り出して淡い光と共にエースバーンはボールへと戻っていく。寂しげに微笑みながら、オレは立ち上がった。目の前にはダメージは受けているがまだ戦えると言わんばかりにこちらを見据えるインテレオンとその相棒であり、最高のライバルであるユウリがいる。
3147