映画「NOPE」感想文あのチンパンジーの劇と聖書の一節が繋がってるって　テーマパークでみんな吸い込まれたときに気づいたんだけど震えたよね。映画面白すぎるっ。
相変わらず何も知らずみたので、(TLでタイトルだけみてた)映画のジャンルが始めわからなかった。ホラーからSFになった時驚いたし、サスペンスでもあるし。

境界線の話としてみた。このラインを超えることは無礼で「ホント無理‼︎」な行為なんですよ…って。個人ではない、笑い者として見せ物として扱われた、チンパンジーやアジア人子役、馬…
ゴーディのラインを超えた役者はボコボコにされてチンパンジーのような様相なったし、暴れるチンパンジー(ゴーディ)を見た上でグータッチをできると思った彼は、白いUFOと馬を見せ物にしようとして食べられてしまう。家に汚物を落とし、馬や家族を奪った白い雲のUFO(？)は彼らによって爆発した。
　ラインを超えることは無礼だし、ラインを超えたら媚びへつらうんじゃ無くて怒れ‼︎怒っていいんだ‼︎と感じた。

その上で、見せ物文化に魅せられている(1番注目されていたからかな。彼は俳優を続けたかっただろうな。ハリウッド作品のアジアの扱いは今でもまだ軽いもん)ジュープは歪でずっと心に残った。過去の事件での「立っている靴」はゴーディーと通じ合えた奇跡が起きた暗示だよ…とジュープは思ったんだろうか。
ショーで馬を見せ物として扱ってしまったジュープは既に自分が抗ってきた波にのまれていて。でもラストはジュープ(風船人形だけど)が天高く登ってバンってするじゃないですか…あの時に今まで個人じゃなくてアジア人子役の人としてみられるストレスフルな世界に彼なりに抗い生きてきた日々があったんだよな…と想いを馳せてしまった。過去にバンって風船が割れたことで始まった事件がまた今回風船のバンっで終わるのも美しかった。

オレンジのパーカーで馬に乗って疾走する兄は最高です‼︎健康優良不良少年金田(映画AKIRA)のバイク捌きを妹でみれたのも嬉しかった‼︎妹、撮影現場に遅れてきた時嫌いだと思ったけど格好良かった。その格好いいところ兄はしっかりみてたのも良かった。
尊重の眼差しで相手をみることが大事。
相手をみくびったり、相手の特色も思いやらず思い通りに動かそうと飼い慣らす行為に「マジで無理‼︎(NOPE)」という映画だと感じた。面白かった。

これからあの写真でボロ儲けしてね。そんで自分の馬は、イチ役者と同じ扱いされるくらいの度胸と賢さがあることが映画界に伝わればいいな。兄自身の言葉も現場で軽く扱われず届いて欲しい。あと電気屋の彼と息抜きとかで遊べないかな？夜はレコード聴いて踊ったりアイス食べたり飲んだりしようよ。