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    saku_to_en

    @saku_to_en

    【BL】
    第五人格(ヘレネブ)
    テイルズ(シンルク)

    【夢小説】
    第五人格(イタカ)
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    原神(放浪者)
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    シンルク
    ※現パロ

    #TOA版ワンドロライ_cp

    テーマ「お祭り」

    夏の楽しい一時をアンタと「ねぇ…ルーク。今度夏祭りがあるのだけど、一緒に行かない?」

    先日、外出していた際に夏祭りのチラシを見つけた。折角の機会だ、ルークと出かけるのも悪くないだろう。そう思い話しかけるとルークは目を輝かせながら、行きたいと返事を返してくれた為、内心ほっとした。

    「なぁなぁ、折角だから浴衣着て行かないか?」

    確かに夏しか着れないし、良い案かもしれない。

    「いいよ。そうしようか。」

    いつか着るだろうと思い、お互いの浴衣を購入したばかりだった。
    こうして、夏祭りデートが決まった。

    *


    「おぉ、凄いな!!」

    夏祭り当日。
    浴衣に着替えてルークと共に会場に来てみると、そこにはたこ焼き、射的等、沢山の屋台が並んでおり、賑やかな雰囲気が出ていた。辺りに人が沢山いる。

    「なぁなぁ!どこから行く?」
    「ルークが決めていいよ。」

    そういうとルークは顎に手を添えて少し考えた後、「暑いし、かき氷が食べたい」と言った。早速、かき氷屋に行き、それぞれの色のかき氷を購入する。早速食べてみると、冷たい感覚の中に甘いシロップの味を感じた。あまり甘い物は好まないが,たまにはいいのかもしれない。

    食べているとルークに声掛けられた。ルークの顔を見るとルークは舌を出していた。その姿に一瞬何をしているのだろうと思ったが、よく見ると舌が緑色に染まっていた。その姿に何故か嬉しさと笑いが込み上げてきた。思わず声を出して笑うと、ルークがニカッと笑った。

    「シンクも赤い色になっているぞ」

    その言葉に鏡を出して確認すると、確かに舌が赤く色付いている。

    「…お揃いだね」

    何だか悪い気はしなかった。こういう遊びも案外悪くないのかも知れない。
    それから花火が打ちあがる時間まで、屋台巡りをして楽しんだ。

    *

    そろそろ花火が上がる時間だ。よく見える位置に移動し、その時を待った。

    ドーン

    大きな音と共に煌びやかな花火が空に打ちあがる。暗闇の中に広がる光の華。それを真っ直ぐ見つめた。ふっとルークの方を見ると、花火を見ながら涙流していた。

    綺麗だ…。

    その姿に思わずそんな言葉が出てきた。そんなボクに花火に夢中になっているルークは気づいていない様子だった。気づかなくていい。ボクは改めて打ちあがる花火を見つめた。

    *

    最後の花火が打ちあがり、祭りの時間が終わった。二人で帰り道を歩く。楽しい時間は本当にあっという間に感じる。鈴虫が鳴く声だけが遠くから聞こえた。そんな中ふいにルークから声を掛けられた。

    「また来年も来ような」
    「…考えておく」

    素直に言えないボクを見て、ルークは楽しそうに笑った。




    祭りには沢山の祈りが込められている。
    ボクが祈っていいのなら、ルーク、アンタの幸せを祈るよ。

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