Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    おまめさん

    @pogmmm

    ご意見ご感想お雑談嬉しいです!😳💕
    お気軽に~!
    https://odaibako.net/u/pogmmm

    ⚠️R18作品はリスト限定です
    リストに関してはツイッターよりご確認ください
    https://mobile.twitter.com/pogmmm

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🅿 🇴 ☪ ❣
    POIPOI 56

    おまめさん

    ☆quiet follow

    🌊🔮♀

    🌊の片想いです…たぶん…
    (これは言うべきか迷いましたが、彼は勃起しています)

    #suuki

     猫みたいな子だと思った。
     不意に現れて、膝に乗ってきたかと思うとどこかへ消えて、私の気がないときには寄ってくるのに、手を差し伸べようとすると逃げてしまって。それなのに私のテリトリーには容赦無く入ってきて、私のジャージを履いて、私のベッドで寝息を立てていて。
    「………浮奇」
     顔にかかった髪を除けると、整えられた眉と、長い睫毛が覗く。眉はいつもより下がっていて、大人びた顔が少し幼く見える。
     毛穴のひとつもないつるんとした肌は、頬が少しピンク色に染まっていて、艶めく魅惑的なくちびるは、僅かに開いて小さな歯を見せていた。
     首元に華奢なネックレスと、いくつか外されたシャツのボタン。その奥には、服の上からでもわかる豊満なそれが少しだけ見えていて、彼女の呼吸に合わせて上下した。
    「………」
     私は彼女の、たくさんいるハーレムのうちの一人なだけ。自惚れるな。
     そう自分を律しようとしても、私だってただの男だ。好きな女の子が無防備に自分のベッドで寝ていて、下劣な欲望を抑えきれるわけもなかった。
     こんなことはよくないとわかっている。気持ちが通じ合っているわけでもない。ただ私が、彼女を想っているだけ。彼女は人気者で、私なんかに本気になるはずもない。
     こんな私を許してほしい。
    「う、うき、…ごめん」
     立ち上がって部屋を出た。これ以上、眠っている浮奇と二人きりでいるのは、…色々とまずかった。
     私の唇には、浮奇の頬の感触がまだ残っていた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭☺☺💖👏👏👏👏👏❤❤😭❤☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    setsuen98

    DONE🌊🔮♀。大学生×社会人。
    過去あげた大学生×社会人のシリーズですが、これだけでも読めます。ですが良ければそちらも読んでみてください。
     先週のデートの際スハがそわそわとしながら手渡してくれた箱の中に収まっていたのは、うっかり指を引っ掛けでもしたら千切れてしまいそうなほど華奢なシルバーチョーカー。
    チャームも何も無いシンプルなデザインながら、フリルのような繊細な動きのあるチェーンはそれだけで上品に存在感を放ち、どんな服装にもマッチするセンスの良い品だが、箱を開けて真っ先に浮かんだ言葉は「誰と選んだの?」だった。ファッションやアクセサリーにそれほど興味がないスハが選ぶとしたら、シンプルなものだとしても何かしらの石やモチーフがついた無難とも言えるネックレスを選ぶはず。彼が一人で選ぶには、デザインが洗練されすぎていた。
     流石にスハのセンスじゃないでしょ、なんてそのまま問うなんてことはせず、オブラートに包んで包んで、それはもう遠回しに訊けば大学の友人達と出かけた際ショップについて来てもらいアドバイスをもらったのだと言うが、「その時に教えてもらったんだけど、チョーカーって“傍にいてほしい”って意味があるんだって」と伏し目がちに照れながら口にしたスハに、そのメンバーの中に女がいたことを確信して問おうとした矢先に続けられた「あと、彼氏がいますって印になるって聞いて……着けてくれる…?」と、私よりも背が高いにも関わらず器用に上目遣いで見つめてくる年下彼氏の可愛さにやられて、もういいか、という気になってしまいイチャイチャタイムに突入した、というのがその時のハイライト。
    3139

    setsuen98

    DONE🌊🔮。芸能人×メイクさんパロ。
    まだ付き合ってない二人です。
     大きな鏡に写る自分の顔を見れば、あまりに不格好な表情に苦笑が溢れる。無意識に眉間に力が入り平素に比べ険しい目元に反して、口元はスタンプを押したようにわずかに口角が上がったまま。デビュー当時から、基本的にいつでも笑顔で、と口酸っぱく言われ続けた教えに忠実に従う自分の表情筋が今は恨めしい。
     デビューしてから駆け抜けてきたこの数年、自分なりに努力を積み重ねてきたおかげか、歌だけではなくテレビ出演や演技など、様々な仕事をもらえるようになった。有難いことに熱心に推してくれるファンもつき、かつて夢見た姿に少しずつではあるが近づけている。それなのにどうにも自分は欲深いようで、同じ事務所の後輩たちがデビューするなり順調すぎるほどのスピードでテレビやステージなど華々しい活躍を見せる度、劣等感と羨望が溢れどうしようもない気持ちに苛まれ、手のひらに爪が食い込むほどに握りしめそうになるのを堪えてすごい!と手を打ち鳴らす。そんな自分の姿が滑稽で醜くて、後輩たちに合わせる顔もなくなって、思考が自己嫌悪で埋め尽くされる。そんな気鬱が続く時がたまにあり、今まさにそんな気持ちを抱えながら雑誌撮影のためにメイクルームに入れば鏡に映るのはこの様。思わず項垂れ、少しでも胸中がすっきりしないかと大きく長く息を吐く。
    3790