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    オルト

    どうしようもないものを投下

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    オルト

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    678文字
    パンそばのタイカケ
    アフロが地毛のタイプ

    「ねぇね、タイガくん」
    「あ?」
    「コンビニ行きたいんだけど、付き合って?」
    「あぁ? 俺もう風呂入ったし、一人で行ってこいよ……」
     時刻は0時を過ぎたところ。うちに泊まりにきていたカケルが、突然風呂上がりの俺に言った。
    「だって、一人じゃ怖いんだもん。夜中のコンビニって、ヤンキーとか怖い人いそうだし……」
    「怖い人って……」
     コンビニ前に不良って、そんなベタな……。平気だから行ってこい、と言いたいところだけど不安そうにしているカケルを見ると、はっきりそう言えない。それに、オフモードのコイツは気が弱いから、不良なんかに絡まれたら一発でやられて有り金全部渡しそうだ(しかもすごい額)。
    「ったく、仕方ねぇな……」
     髪を拭いていたタオルを洗濯機に放り投げ、新しいTシャツと短パンを履く。
    「ありがとう! タイガくん!」
     ホッとした顔。めんこい。
     この顔のためならまぁ、コンビニくらいなら付き合ってやるか。

     そんなこんなでコンビニに向かったら、本当にコンビニ前に絵に描いたような不良がいて、カケルはビビって俺にしがみついた。本当についてきて良かった。
     不良たちは俺らを知らないのか、カケルのアフロを見てクスクス笑った。俺が睨んだら、ぶつくさ言いながら逃げてった。
    「あれれ? いなくなっちゃった。どうしたんだろ?」
    「さぁな? 便所じゃね?」
    「えー? おトイレならコンビニにあるでしょ?」
     カケルからは、俺が不良らを睨んだのは見えてない。見えなくていい。
    「まぁ、いっか! 行こ、タイガくん! 着いてきてくれたお礼に、アイス買ったげる!」
    「おう。サンキュ」
     俺はカケルの肩を抱くようにして、コンビニに入った。
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    オルト

    TRAINING付き合ってるタイカケ。初夜まで道のり通そう。タイガきゅんとお付き合いを始めて早三か月。そろそろ、キス以上のことがあってもいいんじゃないかと思っているんだけど、全然そんな気配はない。俺が一生懸命それらしい雰囲気を作っても、タイガきゅんには全然効いていない。ベッドに座って寄りかかったら、「眠いのか?」なんて聞かれるし、じっと上目遣いで見つめたら「何ガン飛ばしてんだよ。怖くねーけど」とか言われるし、二人きりの部屋で服を脱ごうをしても「暑いのか?」だって! 意気地がないのか、純情すぎるのか……。そりゃ、俺だってキスだけでもすっごくドキドキしちゃうけど……!
     いったいどうしたらタイガきゅんはその気になってくれるだろう? いっそ、正直に先に進みたいと言うべきか? いや、そもそもタイガきゅんはこの先を知ってるの? 俺だって最近調べて知ったのに?
    「うーん……どうしたもんかにゃ~」
     ネットの海で自分と同じ状況の人を探しても、ぴたりと一致する人はいない。それでも、恋人に仕掛ける方法はいくつか見つけられた。
    「何事もものは試しだよね」
     俺は「準備」をすべく、引き出しに仕舞っていたいたローションとゴムを手にトイレへと向かった。

    「ねぇね、タイ 1207