流れ星をいま　舗装の剥げた車道を、一台の黄色い車がガタガタとその丸みを帯びた車体を揺らしながら走っていた。真っすぐに続く道は大きな真夏の太陽がじりじりとアスファルトを焦がし、溶けたコンクリートの匂いが漂ってくるような錯覚さえ覚える。
「ロー、もうすぐだぞ」
　父親の声にうん、とおざなりに応える。サンデードライバーの父が愛するこの車は、車検を毎回どうにかこうにか通過している超ご高齢のビートルである。もはや毎年の自動車税で一台立派な車が買えるのではないかしらん、と思わないでもないが、子供の頃映画でこの車を見てからずっと憧れ続け、ようやく初任給で購入したこれを週末になるといそいそと洗車し悦に浸る父親を見れば何も言えない、と母はすこしも困ったようではない声で笑っていた。

（哉虎）love story
*call on me番外
*老套预警


——“你只要活到八十多岁就好了。”

他把自己放入水中。
水中的世界很安静，只听到水声在耳边细微的滚动，他像是被包裹进了一个温暖的，和现世隔绝开来的，绝对安全的场所，耳机的声音开始有点沙音时候，他才发现自己居然又忘记摘耳机了。
耳机里低哑慵懒的男声依旧在歌唱：
“……
I got lost, lost on the way to you
……
I got lost, so I'm gonna need you to
……”
声音渐渐都听不清了，他闭上眼，好像又被昏黄的灯光掠过自己的眼皮，冰冷的水包裹着自己不断下沉，下沉，有书页翻动的声音在不远处。