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    いかふらい

    @Ikafurai_SuduKe
    かきかけ置き場 基本男男 攻の可愛さと格好良さとしんどさと情けなさとか諸々を引き出す天才と書いて受と読む

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    いかふらい

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    雨 スイカ 書き始め(23/03/27)
    ケーキ 書き始め(23/03/28)完成(23/03/31)
    上と同じ世界線 思い出す 11/5過ぎ21ぐらいの昼時(リは休み)に帰ってくるフ(23/04/03)
    恋とはさても畏しや(22/11)
    誕プレ(22/12/24)

    きゃらCPねたつめtwo pieces of cake 5月 give~と同じ世界線の卒業後リドフロ
     ガチャ、と音がしてドアが空いたことに気づく。ようやく来たか、と視線を玄関へ向ければ、右手に白い箱を引っさげた浅葱色の長身が立っていた。どうやら店に寄って来たらしい。フロイドの姿を認めたリドルは手元の小説に目を向け、読書を再開する。フロイドは一応客という立場にいるが、こちらにはもてなす必要がない。気にしなくても良いと初めに言ったのはフロイドなのだ。
     床が軋む音で、フロイドが入ってきたことが分かった。断りの言葉は必要ない。リドルはまだ気になるため一声かけてフロイドの家に向かうが、入室は無断で行う。見られたくないものは立入禁止のゾーンに置いておく、と二人で決めたため、遠慮はいらない。リドルのものよりもひんやりとしたフロイドの部屋は、頭を冷やすのに最適だった。
     フロイドが椅子に座ったリドルの隣に腰を据え、テーブルに手を置く。玄関で見た、小麦色の英字がデザインされた箱は持っていない。どこかに置いたのだろう。この部屋の造りから考えるとキッチンに置いた可能性が一番高い。恐らくリドルへの手土産だ。目について、「美味しそうだったから」と購入したのだろう。この男にはリドルに関してだけ懐の紐が緩む節があった。
    「何を買ってきたんだい」
    「恋人に会って開口一番に言うのがそれぇ?」
     間延びした声を不満げに向けてきた。わざとらしく拗ねてみせるフロイドと顔を合わせ、笑って返す。
    「ボクのためのものだろう? 言及しないのは反って失礼じゃないか」
    「……ウザぁ」
     息と共に言葉がフロイドの口から溢れた。図星だったのだろうか。むすりとした表情を作り、無言で包丁と白い箱を持ってくる。荒々しく開封されたその中には、ベイクドチーズケーキが半ホール鎮座していた。程よい焼き加減であると一目で分かる仕上がりで、思わず頬が緩む。学生時代にトレイが作ってくれたものに似ているような気がした。
     それにしても。半ホールは多すぎやしないか、とリドルは思う。ここにはリドルとフロイドの二人しかいないし、フロイドは甘い物をあまり食べない。四分の一ずつ食べるつもりなのだろうか。呆れを含ませた目でフロイドを見ると、口を小さく蠢かせる。毛虫のような動きだ。……いや、それは流石に言い過ぎだろう。例えに毛虫を出した自分を非難する。この動作を見るたびに毛虫を連想するのだと思うと、嫌な気持ちになったからだ。フロイドは言い淀むことが多いのである。
    「金魚ちゃんさぁ、ケーキだったらいっぱい食うじゃん?」
    「そうかい……?」口から疑問の声が洩れた。
    「そーだよ。オレのご飯よりも嬉しそうに食ってる」
     生のゴーヤを噛み潰したかのように少しばかり眉を寄せ、吐き捨てるようにフロイドが言った。そんな顔をしていただろうか。食事中は自分の顔を見れないので分からないが、フロイドが言うならそうなのだろう。悪いことをした気がしないでもない。
     照明が白い光を発し、二人分の影をフローリングに浮かび上がらせた。影のフロイドも手を動かし、テーブルの上のケーキを二つに切り分ける。「ん」と口から音を出して、フロイドが二つに分けられたチーズケーキを差し出してくる。艷やかに光を反射するチーズケーキを見せたフロイドはよく手入れされた唇で笑みの形を作り、リドルと目を合わせた。リドルは目の端でフロイドの顔を見た後、大きい方へと手を伸ばす。今日はケーキをたくさん食べたい気分だった。フロイドはリドルがどちらを選ぼうと構わないだろう。
     ぼんやりとした天気だ。昼間だと言うのに部屋は暗く、そのせいか頭が痛い。白い蒸気を揺らめかせていた紅茶は、物語に没頭するあまり冷えてしまった。フロイドは気づいていないのか、気にしていないのか、キッチンに移動してコーヒーを淹れている。鼻歌が洩れ聞こえた。気分が良いのだろう。纏う雰囲気はふわふわしていて、緩く口角も上がっている。
     フロイドが戻って来るのを待って、フォークで一口大にしたケーキを口に入れる。冷めてしまった紅茶と食べるそれは、思っていたよりもずっと美味しかった。

    The things remind of him フと暫く会えなかったリがフをそこら中で思い出すはなし
    最後にフロイドと会ったのはいつだろう。
    しんとした空気が冷やした手を擦り、眩しく光る店を横目に考える。確か、薔薇を模したフィナンシェを共に食べたのが最後だった。次はさくらんぼのジャムを用意してスコーンを作ってみようと約束した覚えがある。月が変わる前に実現させようと考えていたが、フロイドがいなくなったためにその約束は果たされなかった。リドルがそのことを知ったのはジェイドからの知らせでだった。
    〈リドルさんはもう見ました? フロイドがチーズ塗れになっている写真〉〈なんだいそれは〉〈おや、ご存知ありませんか? 僕の兄弟、今旅をしているんです〉〈詳しく〉〈対価はこちらで考えても?〉〈友人としてのボク個人への依頼なら構わないよ〉
    昔もフラリとどこかに行って、帰って来たことがあるという。落ち気味で波が大きくなっていた気分が回復していたので、悪いものじゃあないだろうというのがジェイドの見解だ。それはストンとリドルの胸の中に落ちた。リドルの中の一番新しいフロイドは少しソワソワしていて、部屋の隅を見ることが多かったように思う。まるで自分に纏わりつく何かを打ち払うように、突如大きな声を出すこともあった。
    そういう訳であって、喧嘩をしたとか仕事の都合でとか、そんなリドルがすんなりと納得できる理由で会えないのではない。フロイドの気分――体調ではないけれど密接に関わっているだろうもの――が優れないから会えないのだ。それはすんなりとまではいかなくとも、容易にうなずける理由だった。リドルには分からない、どうしようもないもの。フロイドにしか鍵もきっかけも分からないもの。彼が言わないとリドルは何もわからないのだ。当たり前なのだけど。なんとなく、嫌な気分になった。
    フロイドは恐らく、気分をどうにかする鍵を探しに、若しくは気を紛らわせるためにどこかへ向かったのだろう。一言告げてくれれば良いものを、フロイドはリドルには何も言わず出立したのだ。アズールやジェイドには伝えたというのに。上司かつ社長であるし仕方ないと言えば仕方ない。しかし不服なことに変わりなかった。連れて行って、手伝わせてくれたって良いのに。嫉妬や不満のような思いが胸の中で渦巻いて食道を通って登ってくる。帰ってきたら、言ってみよう。もぞもぞと気持ち悪く蠢く感情を落ち着かせて、リドルは予定を立てた。ゆったりと構えてフロイドの帰りを待てば良いのだ。リドルはもう、何があろうとフロイドと生きていく決意をしたのだから。

    「一体どこに行っていたんだい!」そう口にしようとして、止めた。そんなもの後でいくらでも尋ねられる。フロイドは視線を斜め下に向け、指先を組んで離してを繰り返していた。暫く来ない間に無遠慮さを置いてきたようだ。それよりもまず、久しぶりに同じテーブルを共にしたかった。「今日はケークサレと、洋梨のムースケーキを買ってきたんだ。包丁を取ってきてくれるかい?」「……ん」

    「昨日もなんか買ってきてたの」「仕事帰りに炎を見かけたんだ。ロウソクの揺れた光だったかもしれない。それでキミと芋を焼いたことを思い出したよ。昨日はスイートポテト、一昨々日はアイスケーキ、その前は精巧な葛が飾ってあった店の主人おすすめのパイを買ったんだ。キミと食べられなくて残念でならないね」「甘いのばっかじゃん。不健康だと長生きできねーんだよ」「ボクをなんだと思っているんだい? 抜かりはないさ。きちんと栄養は取ったからね」フロイドがウロウロと視線をさ迷わせながら母音をいくつか漏らす。長い指はニットに皺を作っていた。あの手も、きっと触り心地が良いだろう。三センチ大に切り分けたケークサレを皿に乗せて差し出した。「……オレこのケークサレ好き」「そうだろうね」気に入りすぎてほぼ毎日買って来ていた頃を思い出して苦笑した。あの時はもう食べたくないと思っていたが、月日が経てばまた食べたくなるもので。今日彼が帰ってきてくれて良かった。丁度今日、食べたくなったのだ。

    「金魚ちゃんてさ。もしかしてオレのこと大好き?」
    リドルと目も合わせず早口でフロイドが呟いた。
    からかうような口調で誤魔化したつもりなのだろうが、薄く色づく耳で丸わかりだ。フロイドはこうも可愛らしかっただろうか。それとも会わぬ間にリドルの感情が変わってしまったのか。唐突な問いにきょとりと目を瞬かせた後、意地悪く口を歪めて返答した。濁した答えが気に入らなかったのか、フロイドが目を背けたままで唸る。可愛らしいものだ。精々惑わされて焦ると良い。そして自分で気づいてくれ。リドルの傍はフロイドだけの特等席なのだと。

    雨に降られるリフ
    廊下から外を覗くと、見慣れたターコイズの頭が視界に入ってきた。一人、軸がぶれているようでそうでない体をゆらゆらと傾かせながら道を進むその姿に、何故か焦りを覚える。リドルの知らない、行くことのできない何処かに向かって歩いているような気がしたのだ。
    フロイドは傘を差していないため、地面目掛けて落ちていく雨粒で頭から爪先まで濡れていた。遠目からでも分かるほどだった。

    スイカを食べるかんふろ
    ジリジリと日差しが地に立つ監督生達を焼く。生ぬるい空気は生き物に涼しさを与えまいと言わんばかりに停滞していた。今年もまた、夏が始まる。オンボロ寮の夏は昨年と比べると、幾分かマシになっていた。冷房は設置されたし、増えた食費でアイスも買える。そればかり使っていては、ただでさえ軟弱な己の体はさらに酷いことになってしまう。あの苦痛を味わうのはもう懲り懲りだった。
    この世界に来る前、齢十四程のとき、監督生は冷房の効いた部屋で二ヶ月を過ごした。始業式を終え初めての体育を迎えたとき、あろうことか水分の補給を疎かにしたのだ。その結果、内側から叩かれているかのような頭痛と、重石の如く腹にのし掛かる吐き気に三日間苦しむこととなった。
    が持つスイカに熱烈な視線を向けていた。みずみずしい赤色がフロイドの口端から溢れ顎へと伝っていく。その手に握られたアイスは溶けかけていた。
    こちらの世界でも、セミは変わらずうるさかった。

     恋をしてからおかしくなったいるか が原因の一端で、恋は恐ろしいものだと思ってるさめ 急に叫んだかと思えばうずくまってうめいてるしおしとやかにかわい子ぶってるからこわ……ってなる やっぱ恋って怖い
    恋を恐ろしいものだと思ってる🦈がいるかもしれないってこと!? 理由は本で描かれる恋をした人物や歌物語で語られる人魚姫の凶行です。あと原因の一端に🐬がいる。

    誕プレのかんじぇ
    🐬は🦐に🦈の好みを聞かれた時に「そうですねぇ……僕は新しいツルハシが欲しいですが、🦈はどうだと思います?」とか返してジト目で急かされそう。(🦐はただ🐬に贈るんだったら🦈にもな、と🦈への誕プレ選ぶ参考にしたかっただけ)
    これ、🦐が🦈の好みは聞くのに僕の好みは聞かないんですか!!ってすねられて婉曲で嫌味ったらしく問い詰められる。へらへら軽く聞き流しているように見えるけどちゃんと話を聞いてる。
    「いやあ、ちゃんとこれ好きそうだなーって考えながら選んでますって」
    「……この時計は僕の趣味じゃありませんよ」
    「でしょうね〜」
    「きちんと僕の事を考えた上でこの結果なんですか?直接尋ねてくださいよ💢💢」
    「それ、俺の好みなんですよ」
    「なんです、そんなこと聞いてないですよ」
    「まあちょっと静かに聞いてください。そう、先輩に俺の好きなものにほ囲まれて欲しくて。それで買ったんです」
    「僕は自分の好きなものを身に着けたい派です」
    「知ってますよお。先輩俺のこと好きでしょ?だから身につけてくれると思って。あと、先輩が俺のものだって分かりやすいじゃないですか」
    「随分と生意気になりましたね……!」
    「ありがとうございます〜」
    「せんぱぁい」「なんですか間抜けさん」ジェイドはぶにぶにと監督生の頬を弄びながら応える。半眼でジェイドを見やった監督生は文句を飲み込み、口を開いた。「……ふろいろへんぱいの欲しいものってなんですか」「そうですねえ。僕は新しいツルハシが欲しいですが……」ジェイドはそこで言葉を切り、にこりと監督生を見て笑った。監督生の頬を挟んでいた手は顎へと寄せられている。ジェイドは作られた笑みのままで続けた。「フロイドはどうだと思います?」「それを聞いてんですよこっちは!」「おやおや、つれないですねえ。可愛い恋人と言葉遊びをしようとは思わないんですか?」

    お互いの顔を強制的に変顔にしてただただ笑いあう🌹🦈

    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/687454

    【一生かけて酔い醒まし/泥酔したまま息絶えろ】リフ
    自分が恋をしてると指摘されたりなんとなく分かったら、リは受け止めも認めもせずに癇癪を起こしつつ原因を追求する。その過程でリが納得できるような何かがあれば恋していると認めてそこからどうするか考えそう。フは一旦自分のさも恋をしているかのように思える変化を受け止めて、それから打破しようとすると思う。恋する訳ないって思ったので。認めはするけど納得はしないんだよな。ジェは楽しもうとか言って半日過ごすけどお昼過ぎくらいに不愉快さが絶頂に達して払拭する方法を模索し始める。

    あずに片思いしてるフ、アズの夢小説を書いてる。自分が相手なのはありえないと考えてるし他のやつが相手のは見たくないなんか嫌ってことで夢小説に落ち着いた。フはアズとしたいことを書いてるんじゃなくて、アズがしそうなことを書いてる。その隣に自分がいたらいいなって気持ち。アズが夢主のどこを好きになるかわからないから、フの作品はすべて付き合ってるところから始まる。
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