ニーナはぴば!遅れたけどニーナはぴば!
12/02 20:23
└ GS3
ちょっと間が空いてしまいました。
その間に、ニーナの誕生日が過ぎ、そして11/27の、「いいニーナの日」も終わってしまったよ、何たること!
ニーナの誕生日なんて考えれば考えるほど楽しそうなのに!
とりあえず、甘い物は苦手なんですよね?流行り物なら一応手は出してみるけどやっぱりダメだよなパターンなんですよね。
うーん、そうするとケーキは難しい。
嵐さんの誕生日には、ニーナとバンビがケーキを用意したので(過去記事参照です)ニーナの誕生日も何かしなくちゃね、とは思ってたんですが。
「砂糖入れずにケーキを焼いたら新名も食えるだろ」
「甘みだけじゃないんだよ?砂糖入れないと見た目とか汚くなっちゃう」
「……そうなんか」
難しいです、ケーキ。砂糖を無くせばいいってモンじゃあないんです。
多分膨らみとか歯触りも変わりますよね。
嵐さんは興味のない事にはとことん無頓着なので、こんな会話は普通にありますね。
「じゃあなんだ?あいつの好きな食いモン…野菜がどうとか言ってたか」
「でも、誕生日に生野菜ってあんまりだよね。うさぎさんじゃないんだし」
悩んだ二人は、結局食べ物にこだわる必要もないよな~とプレゼントを買いに行くことに。
「アレ?二人とも今帰り~?んじゃオレも……」
「新名は来んな」
いつもの軽い調子で声をかけたニーナ、嵐さんにばっさり切り捨てられて足を止めます。
「え?」
「今日は二人で帰るから、お前は適当に自主練してから帰れ」
「でも……え?」
「とにかく、今日は駄目だ」
「ゴメンね、新名くん」
へこむでしょ。これはニーナヘコんじゃうでしょ。
真顔で嵐さんに「来るな」って言われた挙句、普段ならそれを諌めるはずのバンビにまで拒否されたら。
「そーですか。ああもう、いいですよーだ」
強がってみせるけど、家に帰って散々落ち込めばいいです。
部屋の角で、壁に向かって体育座りがデフォです。ブツブツ言いながらたまに頭を壁にぶつけてみたり。
やっぱ3人で仲良く~なんて元々無理だったってこと?今更そんな事言う??
あー、でもあの二人はずっと二人三脚で柔道部支えてきたんだし、オレの入り込む余地なんか初めからなかったのかもな~。あーあ、明日どんな顔で部活行けばいい?
ウダウダしてるニーナ。
そこでタイミングよく携帯が鳴り、メールの到着を告げます。
相手は勿論バンビです。
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新名くん、今日はごめんね?
明日は部活の後で3人で一緒に帰ろ(*^ー^)ノシ
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マジパネェ。なんで赤面?照れる必要ある?ちょっとオレ期待しちゃうよ?
他愛ない顔文字なんかでも御機嫌になれるお年頃ですね。
結局、嵐さんお勧めのトレーニング用品やら謎のアライグマのぬいぐるみやらに埋もれて、御機嫌になればいいです。
でも、実際のトコロ、ニーナは結構な人気者っぽいのであちこちから誕生日プレゼントをもらったりするんでしょうけどね。
軽い感じで、「プレゼント宜しくね~」なんて言って回って、飴ちゃんとか、調理実習で作ったケーキとかもらったりするのも多そう。
そんなニーナを見かけて、「しまった」な顔をする嵐さんとバンビもいいです。
「今日が新名の誕生日……って事だよな?知ってたか?」
「ううん。私、27日かと思ってた」
「ニイナ、で27か?じゃあ俺もそう思ってた事にしとくか」
「嵐くんズルイ!」
おとぼけ天然二人組のことですからね、こんな展開があっても全く不思議じゃないです。
で、嵐さんの時には部室でミニパーティーしたんだから、当然自分のもしてくれるだろうと信じて欠片も疑っていない新名さん。
数多の誘いを断って、足早に向かった部室で嵐さんに衝撃の事実を告げられます。
「ああ、新名。わりーけど今日の部活は無しだ」
「えっ!?どうしたんすか!?」
なんでなんでどーして?オレの誕生日会は!?
口に出すまでもなく、見事に顔に出ている新名に動じることなく傍らに置いた自分の鞄を担ぐ嵐さん。
「用事が出来た。じゃあな」
「じ、じゃーなって……嵐さぁん!!」
「そうだ、27日は忘れずに来いよ。お前の誕生日会するから」
「……オレの誕生日会??」
「ニーナの日で丁度いいから27日」
そんな乱暴な、とか言いはするけど、結局嬉しい新名さん。
適当っぷりが嵐さんらしいよな、とか、絶対あの子も絡んでるよなとか色々考えますね。
で、口では「あー、ヤダヤダ。なにが丁度いいんだか」と文句を言うくせに顔はニヤニヤしてるんですね。
やっぱりいじられキャラだな。