Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    isma_thenoir

    主に、ドラゴンズドグマ(DD2・DDON・DDDA・DD1)の二次創作で漫画やイラストを描いて投稿しています。
    時々その他の二次創作も上げるかもです。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 21

    isma_thenoir

    ☆quiet follow

    DDONの二次創作小説
    小説[リズep]の後のお話です。

    #ドラゴンズドグマ
    dragonsDogma
    #DDON
    #二次創作
    secondaryCreation
    #小説
    novel

    ドラゴンズドグマオンライン[世界調査隊の結成] 先日メルゴダ護政区で入手した古文書を片手に、イスマはポーン達を連れレーゼ神殿へ向かっていた。
     神殿へと向かう長い階段に差し掛かろうとした時、背後から呼び止められた。
    「隊長~!」
     イスマは驚いて振り向いた。呼び止めたのはリズだった。リズと一緒にガルドリンとエリオットも立っていた。
    「どうしたの?皆揃って…」
    「隊長こそ、神殿に何か用事でもあるの?」
    「あぁ、リズは知ってるだろうけど、先日メルゴダ護政区で見付けたこの本について、ジョゼフやクラウスに聞いてみたいことがあって…。」
    「あの時の古文書…やっぱり…。ねぇ、隊長。隊長が追い求めてる、世界に纏わる謎…その調査の仲間に、私達も加えてもらえないかな?」
    「…え?」
     リズの思いも寄らない発言にイスマは目を丸くした。
    「お前が知りたいことなら、俺達にも知る価値くらいはあるんじゃないか?一応、俺達の隊長なんだしな。」
     と、ガルドリン。
    「それに…、人数も多い方が、調べ物も進むかもしれませんよ、隊長。」
     エリオットまで…。
     この世界の成り立ちが気になると言っていたリズだから、そう言うのも分かる。きっと、先日のことを二人にも話して集めたのだろう。
     古文書の解読は単独で進めようと思っていたが、確かに、この世界に纏わる重要なことが、この本から読み解けるのだとしたら、皆で共有する方が良いのかもしれない…、イスマはそう思った。
    「マスター、どうされますか?」
    「分かった…、じゃあ皆でこの古文書について調べてみよう。」
    「やったぁ!」
    「それが賢明だ。」
     リズが喜び、ガルドリンは腕組みして頷いた。
    「では、ジョゼフ様と、クラウスに見せにいきましょう!」
    「うん。」
     エリオットが先導して皆で神殿への階段を進んでいった。

     レーゼ神殿の奥へ進み、古文書をジョゼフやクラウスに見せてみると、メルゴダ時代でもなかなり古い物であることが分かった。しかし、二人にもその文字を読み解くことまではできなかったようだ。遺物も一見メルゴダ製のものに見えるが、クラウスが言うには、この遺物はメルゴダ時代に加工されたものではないかということだった。元々は、メルゴダ以前の古代の遺物である可能性が出てきたのだ。
     白竜は多くを語らず、ただ静かに見守っている。
     その場にいた皆が遺物に触れていたが、イスマが感じ取ったような思念の流れ込みは、誰も感じていないようだった。
     それ以上のことは神殿にいる者で分かるものはいない。メルゴダが関わっているのならば、メルゴダの人間なら何か分かるかもしれない。
     イスマ達はメルゴダでテオドールに協力を依頼することにした。

    「ほぉ、なかなか興味深い物を見付けてきたな。これはかなり難解だ、時間が掛かるぞ?まぁ暇潰しに進めておいてやろう。」
    「ありがとう、テオドール。」
    「何か分かれば知らせてやる。気長に待っていろ。」
     解読には時間が掛かりそうだったが、しばらくはメルゴダの民である、彼等に任せてみることにしよう…。
     
    「隊長が見付けた古文書について私達ができることは、一旦ここまでみたいだけど…これからも、あちこち冒険して、世界の謎を探求していきましょう!」
     レーゼ神殿に戻ってくると、伸びをしながらリズが言った。
    「うん、そうだね。」
    「まぁ、急いだって仕方ねぇ、他にやることは沢山ある。皆で手分けすりゃ、得られるもんもあるはずだ。」
    「ええ、もしかしたらレスタニアだけじゃなく、ヒントは各世界にも散らばっているかもしれませんしね。」
     ガルドリンとエリオットも、今後調査を各自進めてくれることになり、事は思っていたよりも大事になってしまったけれど、イスマは心の内が温かくなるのを感じていた。
     何か発見や進展があれば、情報はクラウスの所に集まるように決められた。彼はテオドールとも親交が深いため、小まめに情報交換ができる。
     世界調査隊のパーティはそこで一旦解散となり、皆散り散りになっていった。
     手を振る彼等を見送って、イスマは自室へと戻った。

    「マスター、リズ様達には驚きましたが、良かったですね。これもきっと、マスターがこれまで行ってきた多くの行動や姿勢によって、皆さんから厚い信頼を得てきた証なのではないでしょうか…。」
    「………そう、なのかな。」
    「きっと、そうですよ。マスターが思っている以上に、皆、マスターのことを信頼し、頼りにしているのです。そして、あなたのことをお慕いしているのですよ。」
    「俺が思っている以上に…。」
    「ええ。人々の言葉で言い表せば、それは《友情》や《絆》…というものではないでしょうか。」

    「友情と…絆……」
     
     イスマはそれ以上何も言わなかったが、庭先に歩み出て夕空を見上げる表情は、とても穏やかだった…。



    シーズン3へ…
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏☺☺🍑👍💖💞💞❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works