毎朝のルーティーン 眩しい。まだ眠いというのに元気に光る朝日のせいで目が覚める。目覚ましもまだなっていないのに最悪だ。もっと寝れていた、遮光カーテンをつけるべきだ。眠い眼を擦り、布団から這い出るとシュウがおはようと声をかける。ミスタはおはよう…と元気なく返し、よくそんなハッキリ起きれんね、と欠伸を零した。
がさごそとクローゼットを漁り、今日着る服を用意する。ポイッと適当に寝間着を投げ捨て、私服に袖を通す。
「ミスタ、投げないの」
「あとで洗濯機ぶち込むから同じじゃん」
シュウの注意を軽く受け流し、ボタンを締める。あとはチョーカー、と思いアクセサリー棚へ手を伸ばす。
「ん」
チョーカーを取り出すと、ミスタはシュウにそれを手渡した。渡されたシュウはありがとう、といいながらチョーカーを受けとり、ミスタの首元へ手を伸ばす。首筋にシュウの手が触れた。そのままぐるりとチョーカーを回し、カチャリと締められる。
「うん、今日も似合ってるね」
シュウはチョーカー越しに、ミスタの首元へとキスを落とした。これがいつものルーティンである。
「ほんとシュウ、このやり取り好きだね」
「んふふ、ミスタも嫌いじゃないでしょ」
「嫌いだったらやらせてないよ。 行こう、アイクの飯が待ってる」
がちゃりと扉を開け、二人揃って部屋を後にする。リビングではトーストが二人を待っていた。