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    mougen_mousou

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    mougen_mousou

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    クリスマスデートをする🦁👟完成しました。全年齢。とっても健全
    ##mafiyami

    君だけにだよ「マフラーと、手袋…は、いいや」
    コートを着込み、マフラーを巻く。可愛らしい巻き方なんてわからないから、ただぐるりと回しただけだけどまぁいいだろう。
    今日はルカとのデートの日だった。
    「…メイク、おかしくないかな」
    さらりと前髪を上げ、アイメイクを確認する。いつも通りのメイクだけれど、なんだか落ち着かない。クリスマスの雰囲気に流されてか、そわそわと落ち着かない。今日はルカとクリスマスマーケットに行く予定だ。二人で手を繋いで、街並みを歩いて。ホットチョコレートなんて飲んだりするのかな?なかなか外に出ないぼくにはきっと目新しいものばかりだろう。少し笑みを零すと、チャイムの音が鳴った。急いで出ると、そこにはルカの姿が。
    「シュウ! 迎えに来たよ」
    「ルカ! 待ち合わせまでまだ時間あるよ? そんな急がなくてよかったのに」
    「ん〜、なんていうかさ。 シュウとデートだって思うといてもたってもいられなくて」
    かっこ悪い?なんて聞かれてそんな事ないよ、嬉しいと伝えればするりと手が繋がれる。ゆっくりとその手を握り返せば、ルカの暖かい体温が伝わってきて心地よい。
    「じゃあ、行こうか」

    クリスマスマーケットは盛況だった。人で溢れかえっていて、みんな楽しげに談笑したりホットワインを飲んだりしている。
    「はい、シュウの分」
    手渡されたのはホットチョコレートで、あ、予想が当たった。
    「ルカは何にしたの?」
    「俺もホットチョコレート! 少しラム酒が入ったやつにしたよ」
    「へえ、美味しそうだね」
    「…あげないよ? シュウはお酒弱いんだから」
    「このぐらいなら大丈夫だよ」
    じと、と睨む顔が可愛くて鼻をつまんでやればnooooと可愛い声が帰ってくる。でもダメ、とカップを高くあげられてしまった。どうしても欲しいわけではなかったけど、なんだか子供扱いみたいで悔しい。
    「…ははっ、そんな顔しないで。 しょうがないな、一口だけだよ?」
    はい、と手渡されたカップに口をつけ、お言葉に甘えて一口。甘いチョコレートの中にラム酒のコクがあり、一気に体が温まった。
    「一口だけだからね」
    「わかってるよ」
    ありがとう、とカップを返すとルカが顔を赤らめる。
    「どうしたの?」
    「ん?あぁ、いや。 …間接キスだね」
    「!! ルカ!」
    「ははっ! ジョークジョーク!」
    ほら、行こうと手を引かれ熱い頬を見ないふりして足を進める。どの店も煌びやかで、少し気後れするがたまにはこんな日もいいだろう。ふと、目に止まったのは小さなクリスマスツリーのスノードームだった。
    「綺麗…」
    「気に入った?」
    買おうか、とルカが財布を出す。自分で買えるから、とそれを制すれば「俺も同じの欲しいから」と強引にお金を出されてしまった。自分のが欲しいなら、自分のやつだけ払えばいいのに。ルカってそういうところがある。
    「はい、シュウ」
    「…ぼくだってちゃんと稼いでるんだけど」
    「知ってるよ。 俺があげたかったの」
    「…次はぼくが買うからね」
    「ははっ、OKOK!」
    「絶対だから」
    こつんと肩をぶつけ、そのまままた手を繋ぐ。カップを持っていたからか、ルカの体温が少しぬるい。ぼくの方が暖かいのはちょっと貴重だな、なんて思っていると手を引かれる。
    「シュウ! クリスマスツリー!」
    指さされた先には大きなクリスマスツリーが爛々と輝いていた。
    「わぁ…」
    「凄いね」
    そっと肩と肩が触れ合う。そのまま視線が重なって…。
    「ダメだよ」
    「シュウ〜!」
    「人前はダメ!」
    帰ってからね、と言うとルカの目線が泳いだ。何かを隠している時、本当にわかりやすいんだから。
    「…シュウ」
    「はい、なんですか」
    「顔怖いよ?」
    「ルカが隠し事してるからね」
    「えっ! なんでわかっ…や、その…」
    ぎゅっと、繋いだ手に力がこもる。
    「…ホテル、予約してるんだけど。 来てくれる?」
    「…ル〜カ〜? そういうのはお互いで折半してっていったでしょ」
    「びっくりさせたかったんだよ! 来てくれないの?」
    「…行くけどさ」
    「よかった!」
    じゃあすぐ行こう、とグイグイ引っ張られる。焦らなくてもホテルは逃げないよ、と言うと「すぐシュウとキスがしたいの」なんて言われて。
    「ルカ、ほんと…そういうとこある…」
    「?」
    これで無自覚なんだから、本当にタチが悪い。火照る頬が自分の期待を知らしめているようで居心地が悪い。別にどうしても、今すぐキスしたいなんてわけじゃないし、期待なんてしてないから。

    ホテルに着くと、ドアを閉めた途端ルカが腰を抱いてくる。
    「ちょ、ルカ早いって」
    「…ダメ?」
    「部屋入ってから…ん」
    ちゅ、と軽いキスをされ、何度も角度を変えて愛が落とされていく。心地良さに力が抜け、くたりとルカの胸に体を預ける。
    「はは、シュウ可愛い」
    ちゅ、と音を立ててつむじに触れられる。やられっぱなしは性にあわないんだけど。くっと力を入れ、ルカの唇に自分の唇を押し当てる。とんとんとノックすれば、ゆるく口が開いた。そのまま舌を進めれば、厚いルカの舌が自分の舌を絡めとっていく。気がつけば、マフラーを外されコートを脱がされようとしていた。
    「ルッ、ルカ! ここすぐドア…!」
    「わかってるよ」
    ひょいと抱き上げられ、ベッドに恭しく寝かされる。
    「ねぇ、シュウ。 いい…?」
    「…ダメって言ってもおねだりするんでしょ」
    ゔ、と顔が固まるのを見て思わず笑ってしまう。
    「いいよ」
    そっと、ルカの首へ手を伸ばす。待てができない悪い子に付き合ってあげよう。
    「でも明かりは消して欲しいかな」
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