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    mougen_mousou

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    mougen_mousou

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    🦁👟。プロポーズの夜の話。多分全年齢だと思うんですけど………
    ##mafiyami

    これからの日常 サイドランプのみが付けられたほの明るい中、ちゅくちゅくと絡み合う音が響く。ルカの舌がぼくの舌を絡め取り、じゅっと吸われる。くらくらと馬鹿になっていく頭を必死に起こし、自分からもとルカの舌へ擦り寄る。
    「あ、そういえば」
    離された口元からは細い銀の糸が垂れ、行為の深さを見せつけられる。なんだか気恥ずかしくなって目を伏せると、ルカの手が耳に持っていかれる。
    「耳、塞ぐとイイって聞いたんだ」
    ちゅ、と控えめなキスの後に先程の続きというように舌がねじ込まれる。ぐちゅりという音が体に響き、頭がどうにかなりそうだった。
    「ル、ルカ……」
    「何、シュウ」
    「これ、ちょっとその……恥ずかしい」
    ルカの胸を叩き、距離をとる。恥ずかしくて目も合わせられない。どうせヴォックスあたりが入れ知恵したんだろう、あとで一言言ってやらねばならない。
    「……これから、もっと恥ずかしいことするのに?」
    する、とルカの手が太ももを撫ぜる。ぴくりと反応する体がより恥ずかしさを訴え、顔が真っ赤になっている気がする。それに、触られた手には銀色の誓いが嵌められていて……。
    「……ぼく今日どうにかなっちゃうかも」
    「ははっ、大丈夫だよ。 俺に任せて?」
    「任せたらどうにかなっちゃうの」
    じと、と睨むがルカは幸せそのものという笑顔を浮かべ、再度触れるだけのキスをする。
    「ねえ、シュウ。 手見せて?」
    「手? いいけど……」
    そ、と掴まれたのは左手で。そこにはルカと同じく銀色が光っていた。
    「……シュウ、俺のお嫁さんだね」
    「男なんだけど」
    「じゃあ旦那さん? 俺が旦那さんがいいなぁ」
    ちゅ、ちゅと指輪にキスを落とす。柔らかく、優しく、壊れないように。なんだかそれがむず痒くて、手を引っ込めた。
    「シュウ?」
    「て、手じゃなくて……口にしてよ」
    「OK」
    ちゅ、ちゅとふりそそぐキスの雨に体を委ねる。軽いキスは好きだ。たくさん好きって伝えられてる感じがする。深いキスも好きだけど、頭がおかしくなりそうでちょっと怖い。ぎゅ、と背中に手を回し抱きしめる。ルカの香水の香りが充満し、そこにいるんだと改めて感じさせられる。
    腹を撫でられ、キスを落とされ、じわじわと全てを剥がれていく。気がつけば何も纏っていない状態で、ルカだけがいつも通りだった。
    「ぼくだけじゃなくてルカも脱いでよ」
    「ははっ、シュウ拗ねてる?」
    可愛い、とおでこにキスをひとつ。別に拗ねてなんてないけどさ。ばさりと脱ぎ捨てられたシャツは乱雑に投げられ、あとでアイロンをかけなくちゃなんて頭をよぎる。体を撫でる手には、やっぱり銀色が煌めいていて……。
    「なんか、照れる」
    「? 何が?」
    「指輪……思ったより触られた時に感覚あるし、キラキラ光って見えて」
    「慣れてよ。 これからはこれが普通になるんだから」
    けらけらと笑いながら、ぎゅっと手を繋ぐ。
    「ねぇ、挿れていい?」
    「聞かないでよ」
    ゆっくりと瞳が閉じられ、唇に柔らかい感覚が落ちてくる。夜はまだ始まったばかりだ。
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