沈黙の魔女に認められた魔術師の村シリモニ新婚旅行、モニカが「そういえば…」ってセチェン村のことを教えて、温泉良かったのは本当だし、沈黙の魔女の村はもう辞めたはずだからってことで行くことになる。しかしいざ村に着いたら「沈黙の魔女に認められた魔術師の村」になってて、ノーマン少年まだミネルヴァ在学中なのにノーマン少年の記念館とか作られてて、師匠が≪砲弾の魔術師≫の甥であることやらノーマン少年のエピソード(村人たちからヒアリングした)とかでいっぱいになっていた。
モニカが沈黙の魔女であることに気付いてない村人に
「あの七賢人のうちの二人の関係者だから、将来は七賢人の一人になるはずだ」
ってそれはもう声高々に語られて、反応に困って顔を見合わせてたシリモニが、とりあえず食事に……って酒屋(他にご飯屋がない)に行ってみたら、カウンターの奥でコソコソ手伝ってたノーマン少年が、モニカに気付いてカウンター下に慌てて隠れて
「冬休みで帰ってきたら……こんなことに……」
って半泣きに。
ライラさんが
「それだけ皆、あなたのことが大好きなのよ」
ってノーマン少年のほっぺにチューしたら、なにやら顔を赤くしたシリモニに
「え? キスくらいするでしょ? え? まだしてないの? 新婚旅行なのよね?」
って軽く引く。
ならばとシリル様が「今夜だ、今夜……」ってこっそり気合い入れてたのに、食前酒って果実酒一杯出されてシリモニ共々泥酔してしまう。シリル様はノーマン少年の頭をモフモフし始めるし、モニカは服脱ぎだしてカウンターの中で丸まって寝始めるしで、何これ状態のライラが「宿に連れてって」と周りの村人に声かけて宿まで送ることに。
朝起きたらシリモニはベッドの上で着替えもせずに昨日の服のままで半脱ぎやらなにやら乱れた状態で、モニカは下着にシーツ巻かれた状態(ライラが巻いた)で、朝から阿鼻叫喚で飛び起きて
(昨晩一体なにが?!)
(私はどこまで何を?! モニカとはキスはしたのか?!)
って二人して顔真っ赤にして発狂することになりました。