七賢人候補になるシリル様シリル様、三十代に差し掛かったあたりで本当に目が悪くてすっ転ぶことが増えて、眼鏡かけることに。王宮でラウルに
「あはは！　うちのおばあさまみたい、眼鏡って年寄りのものだと思ってたぜ！」
って言われて、偶然通りかかったルイス(見た目年齢三十歳前後)にラウルがフルスイングで後頭部を殴られる。
「城内で傷害事件だとっ？！」
て一瞬騒ぎになりかけるが、七賢人のルイス・ミラー殿だと判明したら
「七賢人なら仕方ないか……」
って片付けられる。

「もう私おばあちゃんだもの〜」
って相変わらず美少年侍らせてツヤッツヤのメアリーと最近肩上がらんとか言い出したブラッドフォードの次の七賢人探しで、グレンとかノーマン青年とかが声かけられてる中、なかなかの魔力量に戦闘もバリバリこなして禁書室の魔物をこれまでにないくらい規律正しくさせたシリルも、ラウルに推薦される。しかしシリルはラウルをフルスイングでぶん殴ったルイスを見て
「私では力不足です。私はラウル・ローズバーグ卿の後頭部を、友人の後頭部を叱咤の為とは言え殴ることはできません。辞退させて頂きますッ！」
って言って、帰るもんだから、そのことをルイスがメアリーに報告したら
「堅物はサイラスちゃんだけで十分ってことねぇ」
って言って、書類選考に戻る。