Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    tarako_1ove

    @tarako_1ove

    🦊右を書きなぐるページです
    誤字沢山あります

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    tarako_1ove

    ☆quiet follow

    👹が🦊を振り向かせようとする話(3)
    #foxakuma #vosta

    遊園地編 前編

    ミスタが告白されてから2日後

    計画通り待ち合わせの時間より早く着いたヴォックスは磨き上げられた腕時計を見つめ愛しい人が来るのを今か今かと待ちわびていた

    「っはー! だでぃー!!!まった?」
    愛らしい子犬のようにぴょこぴょこと手を振りながら走ってきたミスタを見て笑みがこぼれる
    「いいや、時間通りだ 少しは遅れてくるだろうと思ったんだが」いつもの癖で出てくる小言にプリプリ怒る姿も愛らしい

    「そんなことより!遊園地行くんでしょ!」
    ミスタに会えただけでもう満足した気になっていたが、本番はこれからだった

    「ああ、チケットはもう買ってあるんだ」

    「うわー この空気久々だわ」
    ヴォックスの見つけた遊園地は少し小規模ではあるものの男2人で楽しむには十分であった

    「ミスタ、ちょっと着いてきてくれ」
    遊具を前にどれに乗ろうかとキョロキョロ辺りを見回すミスタの手を引きお土産屋へと向かう
    「ヴォックス?お土産は最後でしょ?」
    「いいや、少し目を瞑ってくれないか?」
    不思議そうに目を瞑るミスタに可愛いキャラメル色のクマの耳のついたカチューシャを付ける
    その可愛すぎる見た目に声を押えながら目に焼き付けたあとミスタに声をかける
    「、、もう目を開けていいぞ」
    「、、、?、、あ!」
    鏡に映る自分の姿を見て声をあげたかと思えば、「じゃあ、ヴォックスも目瞑っててよ!」と言われ大人しくその場で目を瞑る
    「ヴォックス!目開けていいよ!」
    そう言われ目を開くと先程ミスタに付けたクマのテラコッタのクマの耳が付けられていた
    自分も耳をつける予定は無かったが、ヴォックスを見て「似合ってるぞ」と満足気に笑うミスタを見れば悪くないと感じた

    お土産屋を出て直ぐにミスタが立ち止まり、声をかけようとするとニヤリとイタズラを思いついた小学生のような顔をして「ヴォックス、あれ、乗らない?」と言う
    その指の先にはおままごとのワンシーンを切りとったようなあどけなさを感じるティーカップがあった
    最初からジェットコースターなどで飛ばすと思って身構えていたヴォックスは拍子抜けしはやく、はやくと袖を引っ張るミスタに微笑みながら列の最後尾へ向かった
    「コーヒーカップに乗りたいだなんて、なんて可愛いお願いなんだ」そう思っていたヴォックスの脳裏に想像していた状況とは裏腹にミスタは力の限りカップを回し始めた
    ゆっくり回っていたカッブは加速し、気づけば景色を見る目が追いつかないほどの速さになっていた幾ら細身のミスタでも成人した男性である事と遊園地に来たことで男子高校生のテンションになってしまった事を思い出してヴォックスは目が回って飛びそうになる意識を押えながら「キャー」とカップを回し続けるミスタを見つめた
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺❤🙏😭💙
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works