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    tarako_1ove

    @tarako_1ove

    🦊右を書きなぐるページです
    誤字沢山あります

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    tarako_1ove

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    自サツする👹🦊の話
    ⚠️学パロ、シネタ、イじめ
    #FoxAkuma #vosta
    再掲です

    「俺、好きな奴出来たんだ」そう頬を赤らめてミスタは消え入りそうな声で呟いた 「は、、?」数秒言葉の処理が遅れたあとヴォックスはやっとその言葉の意味を理解した 好きな人?男?女?同い年?この学校の人?それは自分も知っている人?とごちゃごちゃ考えて、震える唇から溢れた言葉は、「そうか、そう、、その人のどこが好きなんだ?」何故か1番聞きたくない言葉を、自分を苦しめると知りながら冗談であって欲しいと願って縋る思いで聞き返した「かっこよくて、不器用なところもあるけど気が使えて俺が辛い時いつもそばにいてくれるんだ」とどこか遠くを見つめるミスタ、普段なら見惚れるほど好きなその姿が今は苦虫を噛み潰したような顔で見つめることしか出来ない
    「いつから」「覚えてないや」「そいつもミスタが好きなのか」「さあね」曖昧な返しばかりするミスタを苦しそうに見つめるのがバレないようにポーカーフェイスを気取った

    後ろの視線に気づかずに

    次の日ミスタは普段通り兄弟であるシュウと学校へ登校していた「じゃあ放課後ね」「うん」そんな返事を返して下駄箱を開けるとドンッという音と同時に生ゴミの入った袋が落ちた最初は誰かが間違えて入れてしまったのかと考えたが、そのゴミと共に罵倒の文字が敷き詰められた髪が入っていた「これって」嫌な予感がし、靴を履き崩して教室へ急ぐ「はぁっ、、はぁっ、、」乱れた呼吸を整えて出来るだけいつも通りになんでもないような顔で自分の席へ向かうと誰かに足を引っ掛けられてつんのめるその視線の先には「やっぱり」怒号が描かれて昨日よりも傷の増えた自分の机が置いてあった字とも読み取ることが難しいそこには、数え切れない程の罵倒が書いてあった歪見そうになる表情を堪えて「冗談きついよ 誰がこんなことやろうって言い出したんだよ」と尋ねるとバツが悪そうに「モブ君、、モブがミスタは男が好きなビッチだって言い出したんだ」「モブ、、?」そんな奴に自分の秘密を言うわけが無い「なんで、、ヴォックスにしか」と呟くと「やっぱり」「男にだなんて」「気持ち悪い」と口々に騒ぎ出したそれからミスタの日々は大きく変わった笑顔が多かった顔には大きなクマとやつれた頬がつき、殴られて制服の下は目も当てられない様なものだったそれでも、それでもミスタはヴォックス達に隠し通していた毎日一緒に学校へ通っていた👟にはなにか理由をつけて別で行くようにさせ、毎日昼ごはんを食べていたヴォックス達には何かと理由をつけて一人で食べるようになっていた「最近ミスタの様子がおかしいんだけど」そう呟き出したのは✒️だった「オレも思ってた!今まで毎日一緒にご飯食べてたのに!」つられて️ルカも口の端にご飯粒をつけて言う「うん、、最近気づいたらミスタがもう家を出ているんだ、、ねえヴォックス、ミスタのことなにか知らない?」ヴォックスはこの前の出来事を話そうとして、「私にも分からないな、、今日の放課後様子を見てみるよ」とまだ気持ちの整理も付いていないし、せっかくミスタが自分だけに勇気をだして教えてくれたんだばらすわけには行かないとそう決心した

    放課後
    「クソっ!何を使って描きやがったんだよ!」「ミスタ?ここにいるのか?」「ッ、!」ヴォックスがミスタが教室に居ないのを不審に思って声のいる方を辿ると細身の体を丸くして何かをこすっているミスタがいた「ミスタなにしてる、今日は一緒に帰らないか」「ヴォックス、、分かった一緒に帰るから、学校の近くの公園で待ってて」「なぜだ?一緒にいるのだからそのまま帰ればいいだろう」「そうじゃなくて、、」「ミスタ、何を隠している、見せてくれ」何かを隠すように仁王立ちで立つミスタの体から覗こうとすると力の入っていない手ではたかれしまうそれでも見ないでそのまま引き下がったら公開すると直感し、「ミスタすまない」と言いミスタを担ぎあげた身長が変わらないはずなのにやけに軽いなと思いながら隠されていたものに目を向けるするとそこにはインクで黒ずんだミスタのお気に入りのフードパーカーがバケツに浸されていた「これは、、?」「! ヴォックス、、おろして、、おねがい、ヴォックス、」意識を持ち直してミスタを降ろすと、いつもの笑顔の彼とは似つかない程に弱ってメソメソと小さな押し殺すような泣き声出なく彼がいた「ミスタ、、いつから、、」「ヴォックスに、好きな人が出来たって相談した次の日から、、、誰かに聞かれてたみたいで、」それからミスタの頭を優しく撫でるとちいさくしゃくりあげる声と共にゆっくりポツリポツリと話し出したその内容に腸が煮えくり返りそうになりながらヴォックスはミスタが不安がらないように平然を保っていた
    話し終わって落ち着いてきたミスタに「ミスタはどうしたい?」と尋ねると「もう、、嫌なのただ、、ただ俺はヴォックスが好きなだけなのに、どうして、」突然の告白に頭がやられそうになりながら、「なぜ、、なぜ私の名前が出てくるんだ」「?だって、、俺はヴォックスがすきなんだもん」「好きな人って、」「ヴォックス?」自分は自分で思っているほど賢くなく、大切な人に涙を流させるまで気づいてあげられかなった自分を憎んだ
    「ヴォックス、ヴォックス、おれと付き合って、終わりにして」それがミスタの最初で最後の恋人としてのわがままだった

    「おれ、海初めてかも」「ほんとうか?この海はお気に入りなんだ」「?」「澄んでいてミスタの瞳の色のようで見ていると離せなくなる」「いいの?お気に入りなのに」「だからこそだお気に入りに閉じ込めて誰にも開けられないように蓋をしたいんだ」

    初めての海で足を取られているミスタの手を取り唇を合わせる「しあわせだ」と言い合って笑い合う

    2人の声は次第に海に飲み込まれ、夕暮れ頃には微かな波の音が響くだけだった
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    😭😭😭😭🙏❤❤💜👍😭
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    iori_uziyama

    DONE勢いで書いた。
    🦊😈🦊、🧡❤🧡
    置いていかれたヴォと置いていってしまったミの話。死ネタ。
    いっそ愛さなければよかったなんて鬼の生は長くて、今まで何度も人を愛したし、見送ったし、それでも時間が傷を癒やして、また人を愛せたし。だからミスタを愛したときも、彼の人生いっぱいいっぱいまで最大限の愛を注ごうと決めていた。そこに悲観はなかった。それは本当だったのに。彼を抱きしめて寝るのが好きだった。彼の体温が好きだった。彼の声が好きだった。彼の笑顔が好きだった。あぁ、忘れていた。そうだった。愛するものを失うのは心が引きちぎれるほど悲しくて、過ぎ去ることはわかっていてもその時間が果てしなく長く感じる。彼のことをずっと覚えて抱えていたいのに、あまりにも辛すぎて今すぐ忘れてしまいたくもなる。あと何年で忘れてしまうのだろう。あと何年で忘れられるのだろう。この傷が愛おしいのに辛くて堪らない。日本では49日で魂があの世へ行くらしいけれど、私の心にはミスタが染み付いて離れない。死んでしまいそうなくらいギュウギュウと締め付けてくるのに、決して殺しはしてくれない。ミスタに会いに行かせてくれない。鬼の身体を呪うしかない。焦がれて、力の制御もうまく行かずに引っ掻いたシーツが引き裂かれても、もがくことをやめられない。ああ、いっそ愛さなければよかったのにと思ってしまうほど、苦しくてつらい。楽しい思い出が輝くほどに、彼を思い出すほどに、憎くなる。なぜ私を置いていく。頼むから、置いていかないでくれ。泣き叫んで、縋り付いたっていい、どんなに情けない姿になってでも、ずっと側にいてくれるならそれでいい。たのむ、みすた、一人にしないでくれ。金色の瞳からポロポロと涙が溢れる。牙のある口から嗚咽が溢れて、雨の日も、雪の日も、晴れの日も風の日も、嵐の日も、昼も、夜も、朝も、ひたすら墓にすがりついていた。一ヶ月が経ってもニヶ月が経っても三ヶ月が経っても、半年が過ぎても、四季が巡ろうとも、涙は止まらなかった。両手の指を超える年を経ても未だに夢に思い、起きては絶望した。取り繕う余裕もなく、余りにも変わらず居るものだから、街中の話題になっても、国中の話題になっても世界中の話題になっても、頭の中にはミスタしか居なかった。ひとりぽっちになってしまった鬼が、いまだにわんわん泣いている。
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