stl_chico☆quiet followDOODLE ##凪渉 春の雪「……あ」 「雪ですね。もう春というのに、珍しいですね」 「……そうだね」 「……」 「……」 「……」 「……渉くん」 「あなた、雪が降ったら毎回聞いてきますけど、いつも私が雪を降らせていると思っていませんか? さすがの私もそんな芸当はできません」 「……そう」 「なんでそんなに残念そうなんですか?」Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow stl_chicoDOODLEモブ×🕊とモブ×🍫の🔞即堕ち2コマシリーズ。18歳未満の閲覧を禁じます。パスワード→10!=?(半角数字7桁) 4 stl_chicoDOODLE「本で読んだんだけど」から始まる凪渉の話・3ホットケーキ「……本で読んだのだけど」 シナモンでお茶をしていただけなのに、突然、険しい表情で凪砂くんがそう切り出しました。一体何を読んだのでしょうか。火砕流で滅んだ古代都市の話でしょうか。この前、そんな本を読んでいた気がしますので。 「……ホットケーキを作りたいんだ」 「…………はい?」 「……でも、材料がどこに売っているかわからなくて……渉くん、手伝ってくれるかな」 あまりに予想外の展開に、私は思わず聞き返してしまいました。私としたことが、いけないですね。それにしても、凪砂くんの口からそんな話が出てくるなんて、なかなかAmazingな提案ですね! 「もちろんです!」 「……ありがとう。それじゃあ行こうか、商店街にあるかな」 1812 stl_chicoDOODLE「本で読んだんだけど」から始まる凪渉の話・2檸檬「……本で、読んだんだ」 「だからってあんなことをする必要はないと思いますが!?」 こめかみを押さえながら、茨は叫んだ。この光景は二回目だ。床に正座する凪砂。その服には【私はブックルームでの騒動の犯人です】と書かれた張り紙がついていた。ただ以前と異なり、ここは事務所ではなく星奏館であった。そして、隣にもう一人―― 「おやぁ? 毒蛇さんはご存じではありませんでしたか」 「そういう問題ではありませんが!?」 全く悪びれるそぶりも見せず、にこにこと愛想を振りまく渉の姿に、頭痛が酷くなったような気がした。 「……以前の時もそうだったけど、私の行いのどこに罪があったのかな。」 更には凪砂もこの調子であった。ブックルームから始まり星奏館中が上を下への大騒ぎになった原因二名は、自らの行いをまるで反省するつもりがないようだ。じきに寮監の敬人もやってくるだろうが、果たして彼もこの二人に灸を据えられるだろうか。それにしても頭が痛い。茨は大きくため息をついた。 1445 stl_chicoDOODLE春の雪「……あ」 「雪ですね。もう春というのに、珍しいですね」 「……そうだね」 「……」 「……」 「……」 「……渉くん」 「あなた、雪が降ったら毎回聞いてきますけど、いつも私が雪を降らせていると思っていませんか? さすがの私もそんな芸当はできません」 「……そう」 「なんでそんなに残念そうなんですか?」 152 stl_chicoDOODLEひびきわたるならやりかねないと思っていたものの、本当にバラのチョコを配り歩いているとは……バレンタイン寮室のドアを開けると、どうやら乱くんの方が仕事が早く終わったみたいだった。 「……おかえり、薫くん」 「ただいま☆ ……あっ、それって」 「……うん」 乱くんは手にしている小箱の中を眺めていた。なんだか嬉しそう。初めの頃は、乱くんの感情がわかりづらかったけど、しばらくこうして一緒に暮らしているとだんだんわかってきた。……とはいえ、突拍子のないことをしてることもあるんだけどね。 話を戻すと、小箱の中にはバラが入っていた。正確には、バラの形をしたチョコレート。 「……渉くんからもらったんだ」 「そっか~、よかったね。……日々樹くん、ES中に配り歩いているみたいでさ、ほんとサプライズが好きだよね」 さっき見かけた日々樹くん(俺のことを『カオルンルン♪』と呼ぶのはそろそろやめてほしいところなんだけど)の姿を思い返して、そんな話をした。 632 stl_chicoDOODLE「本で読んだんだけど」から始まる短編集を作れたらいいなと思いながら黒「……そういえば、本で読んだんだけどね」 渉の「フィーチャーライブ」の衣装を見た凪砂は、何やらしばらく考え込んでいたようだったが、それは彼の記憶を探っていたためのようだった。 ――とある、黒い塗料がある。 光を99%以上吸収する、この「黒」は、人の感覚を狂わせるという―― その話は渉も聞き覚えがあった。試しに、それらしいキーワードで検索してみたところ、恐らく凪砂が読んだであろう塗料が見つかった。プラモデルや置物、果ては自動車を塗装したニュースなど、いろいろと話題になっていたようだ。ドラマティカの舞台で使用できないだろうかと考えながらレビューを流し見していると、気になる単語が目に飛び込んできた。 「ほほう……『究極』の黒ですか……同じく究極(アルティメット)を謳う私たち『アルティシモ』としては、なかなかそそられる表現ですねぇ! ……そういえばあなた、私は黒が似合う、と前に言ってましたよね?」 1350