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    tyoko54_OPhzbn

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    tyoko54_OPhzbn

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    相談役。引っ掻き傷と勘違い。

    赤色陸での商売の商談の最中、ヴィトは落ち着かない心を悟られないように手を組み、ベッジが話している内容に耳を傾けた。
    今朝方、いつものように挨拶をした🌸の首元を思い出す。
    一瞬しか見えなかったが、赤い痕があった気がする。気のせいか、それとも。
    「ヴィト。どう思う」
    ベッジに話を振られ、慌てて意識を商談に戻す。
    「契約のココが気になるレロ、確認だが……」
    確認はしたいが、今は仕事だ。なんとか意識を仕事に向けてヴィトは話を続けた。

    船に戻り、ヴィトは船内を🌸を探して歩き回る。
    見つけた時に、🌸は船員のソルジャーの男1人と楽しそうに立ち話をしていた。
    「それって、あり得ないんじゃない?」
    「あり得なくないんだって! 本当に食いながら寝てたんだぜ?」
    「🌸」
    声をかけると、🌸は視線を上げてヴィトを見上げた。
    「え、あ、ヴィト?!」
    グイッと、手首を掴みそのまま男から引き剥がすと、無言のまま自分の私室へと連れて行く。
    ばたりと扉を閉められ、困惑する🌸にヴィトはやっと言葉をかけた。
    「🌸、首のそれ、どうしたレロ?」
    「首?」
    急に部屋に連れ込まれ、不安そうな表情を浮かべていた🌸は、不思議そうに首に手を当てた。
    「なにかある?」
    「ココ、赤くなってるレロ」
    するっと、手を添えられ、🌸はしばらく考えた後、あーっと声を上げながら笑う。
    「お風呂の時、熱くて引っ掻いちゃって! 目立つ?」
    「……引っ掻いた?」
    「そう、クセで」
    ヴィトの部屋のドレッサーに向かい、襟をひっ張りながら首を眺める。
    確かに赤くなっている。
    「あったまると痒くて……」
    「そうだったレロ……」
    はぁっと緊張が解けたように息を吐くヴィトに、不思議そうに🌸は振り返る。
    「どうかした?」
    「大丈夫レロ。ところで、引っ掻くって他の所もレロ?」
    「あー、昨日は鎖骨周り引っ掻いたかも……」
    あはは、と笑う🌸に顔を顰め、ヴィトは🌸のスタイに手をかける。
    「ちょっと見せるロレロ」
    「ぇ、そ、それは」
    「🌸」
    「……う、はい」
    観念したようにヴィトがスタイを外して、ボタンを二つほど外すのを見守る。
    そっと襟口を広げると、鎖骨の下あたりに指でガリガリ引っ掻いた痕があった。
    「わ、思ってより赤くなってる」
    自分で見下ろしながら、🌸が声を上げるのをみてヴィトはため息を吐いた。
    「肌をこんな傷付けたらダメレロ」
    「ごめんなさい……」
    縮こまる🌸を見て、ヴィトは赤くなった肌をそっと指先でなぞる。
    ピクリと🌸が震えたが、構わずヴィトはそこを撫で続ける。
    「んっ、ちょっ、くすぐったいよ」
    身を捩り逃げようとする身体を抱き寄せ、ヴィトは🌸の首筋に顔を埋める。
    「ヴィト?……ッ?!」
    🌸が驚きの声を上げた瞬間、ヴィトはその赤い痕の上を強く吸い上げた。
    ビクッと身体が跳ね上がり、🌸は思わずヴィトにしがみつく。
    強く吸われた痛みはすぐに消え、代わりにじんわりとした熱が広がる。
    「今日は一緒に風呂に入るレロ」
    「えー!や、やだよ、恥ずかしい!」
    「だーめ、じゃないとまた引っ掻くレロ」
    「…んんん」
    結局、渋々ながら承諾し、その日は一緒に入ることになったのだった。
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