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    ぎの根

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    ぎの根

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    現代AUオメガバコントのコトゥ仁できてるルート。中の人のあれでとちくるったから書いたったん。ひたすら甘い。

    #コトゥン仁

    「甘い、な」
     散々貪られた仁は息も絶え絶えだと言うのに、平然とした顔でコトゥンが呟く。ソファに座っていた体からはすっかり力が抜け落ちていて、支えになっていたコトゥンの体が離れた途端にずるずると座面に倒れ込んでしまった。震える手を持ち上げて、べとついている口許を手の甲でぐいと拭う。味わっていたはずのチョコの味もすっかり薄れて消えてしまった。
    「あたり、まえ、だ」
     むう、と唇を尖らせてコトゥンを睨む。
     たしかに最後に残ったひとつをコトゥンの承諾なしに食べたのは、仁の落ち度だ。とは言えテーブルに置かれた高級そうなチョコレートの箱に興味を示した仁に、貰い物だから食べても良いと告げたのもコトゥンなのだから、仁は悪くない、はずだ。
     しかしコトゥンは仁が食べたと知った途端、いきなり仁に口付けて口のなかのチョコを奪ったのだ。重ねられた口のなかでチョコがすっかり溶けてなくなってもコトゥンに解放されることはなく、唇から舌、喉までも余すところなくしつこく舐めつくされた。抗議しようにも唇は塞がれていたし、コトゥンの大きな手に顎を掴まれた上に後頭部も掴まれてのし掛かられては、身動ぐことすらできなかった。されるがままに貪られ、与えられる快感と呼吸を奪われた息苦しさに意識が霞んできたところでようやく解放された。お陰ですっかり息が上がって唇と舌が痺れている程だ。
    「まあ、チョコレートよりもお前の方が甘いがな」
    「は? ……そ、んな訳、ない」
     何だその甘ったるい台詞。馬鹿だと思いつつも、顔が熱いのが口惜しい。にこりともせず、コトゥンが続ける。
    「知らないのか? Ωがどうかは知らんが、αにとってΩの、ましてや番の体液は何よりも甘露だぞ」
    「そう、なのか?」
     そんなこと、初めて聞いた。そもそも仁は真上から仁を見つめているコトゥンをぽかんと見上げると、仕方ないと言いたげにため息を吐かれた。
    「もう一度、試してみるか」
    「へ」
     何を、と訪ねる間もなく、身を屈めて覆い被さってきたコトゥンにまた唇を塞がれる。
    「んっ、うぅん、ふっ、んう」
     忙しない呼吸に開いたままだった唇は易々とコトゥンの舌を受け入れてしまった。すぐに絡め取られた舌が、じゅう、と強く吸い上げられる。舌の根がびりびりと痺れるほど引っ張られ、うえっと嘔吐く。コトゥンの大きな手に頬を撫でられ、舌に軽く歯が立てられる。
    「えう、んんっ、く」
     ぞくりと体に震えが走り、頭がぼうっとしてくる。気持ち良い。もっと、と強請るようにコトゥンの唇に吸いつくと、ふっとコトゥンの唇が離れた。
    「やはり甘いな」
     ぼそりと呟いたコトゥン反論する間もなく、大きく息を吸った途端にまたすぐに口づけられる。
    「は、んっ、ふぅ」
     コトゥンの分厚い舌と一緒に、どろりと生温い何かが口の中に流れ込んでくる。それは、おそろしく甘かった。コトゥンの唾液を、飲まされている。そう分かった瞬間、ひくりと体が震える。与えられるまま、こくりと喉を鳴らして飲み下す。。喉を焼き、胃の腑から染み込んで仁の体を熱くする、αのフェロモン。唾液にたっぷりと含まれたそれが、じわじわとΩの本能を呼び起こす。欲しい。じんと腰が重く痺れ、腹の底が疼く。
    「ん、んう、う」
     力の入らない腕はひどく重くて持ち上げられない。ソファの上を這い、指先が体の脇につかれたコトゥンの手に触れる。手の甲を指先でかくと、コトゥンが指を絡めて仁の手を握った。きゅっと握りしめられ、ほわりと胸が温かくなりふわふわと頭が揺れる。
    「ふ、あ」
     食まれた唇をちゅっと音を立てて吸われ、コトゥンの唇が離された。は、と大きく息を吐き、いつの間にか閉じていた目を開ける。滲み出た涙でぼやけた視界で、コトゥンは微笑んでいた。優しい、それでいて間違いなく捕食者の、αの顔に、ぞわりと体が震える。
    「どうだ?」
    「あ、ま」
     こくんと口の中の残滓を飲み込みながら、小さく頷く。いつの間にか仁の両手はコトゥンに繋がれ、頭の両脇でソファに押しつけられていた。コトゥンにのし掛かられて手も捕らわれ、完全に抑え込まれた仁には逃げる術がない。最も、逃げるつもりも更々なかった。
    「も、と」
     舌を差し出しながらきゅっと両手で己のものより大きい手を握りしめると、しっかりと握り返された。
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    ぎの根

    DOODLEコントのコトゥ仁ルート、できるまで(?)こうしてふたりで飲むのも、幾度目か。今日の仁はひどく落ち込んでいた。コトゥンを前に悪酔いし、ぐずぐずと泣き言を漏らして管を巻く。どうやらまた竜三に振られたらしい。いい加減、どちらかが諦めて決着をつければ良いものを。思い切れずに毎度揉めては、仁はこうして塞ぎ込んでいる。
    「りゅうぞうの、ばか」
     テーブルに載せた腕の中に顔を伏せ、仁がぐすりと鼻を鳴らして罵る。黙って手を伸ばし、仁の髪をくしゃりとかき回す。この前は、竜三に会うという仁の発情を誘発してやったはずだが。
    「噛んでくれと、言ったのに」
     まさか発情した仁を前にしても、竜三は拒絶したのか。さすがにコトゥンも思わずため息を吐かずにはいられなかった。
    「俺には、無理だって」
     ぐす、とまた仁が鼻を鳴らす。竜三め、せっかくお膳立てしてやったと言うのに。それとも、単にもう限界だったのか。あれは仁よりも脆いところがあった。どうやら現世でもそれは変わっていなかったらしい。
    「そうか」
     優しく髪を撫でる手の下で、仁が小さく震える。
    「やっぱり、駄目だった」
    「ああ」
     竜三も仁に気持ちはあるだろうに、前世の記憶に苛まれて仁の手を取れなかったの 4106

    ぎの根

    DOODLEコントのコトゥ仁と伯父上。できた報告。短いよ。志村はぽかんと口を開けたまま、見事に固まっていた。
    「伯父上?」
     どうしたんです、と仁が声をかけても、志村は何の反応も見せない。コトゥンは目を瞬かせる仁の肩に手を載せてため息を吐いた。
    「仁、だから俺が話すと言っただろう」
    「だって、他に言い様がないだろ」
     振り向いた仁がコトゥンを見て不満そうに眉を寄せて唇を尖らせる。
     志村にコトゥンと番ったことを話すと決めたのは、仁だ。どうせ番を持ったことはすぐにばれるのだから、自分から話したい。番って早々にそう告げた仁にもちろんコトゥンも同意したが、志村には仁ではなくコトゥンが話す、という条件を付けた、はずだった。が、しかし。ふたりで志村の家を訪れ、志村を前に並んでソファに座った途端、仁はいきなりコトゥンと番になったと告げたのだ。
     腰を下ろしたところで仁の言を聞いた志村は、そのまま石と化した。目に入れても痛くないほど可愛がっている甥に、いきなり前世で敵だった男と番ったと告げられたのだ、さぞかし衝撃だっただろう。さすがに志村の心情を思いやり、重々しいため息を吐く
    「いきなり俺が仁の番だと聞かされる志村のことも考えてやれ」
     コトゥンから聞かさ 1461

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    「俺には、無理だって」
     ぐす、とまた仁が鼻を鳴らす。竜三め、せっかくお膳立てしてやったと言うのに。それとも、単にもう限界だったのか。あれは仁よりも脆いところがあった。どうやら現世でもそれは変わっていなかったらしい。
    「そうか」
     優しく髪を撫でる手の下で、仁が小さく震える。
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    「仁、だから俺が話すと言っただろう」
    「だって、他に言い様がないだろ」
     振り向いた仁がコトゥンを見て不満そうに眉を寄せて唇を尖らせる。
     志村にコトゥンと番ったことを話すと決めたのは、仁だ。どうせ番を持ったことはすぐにばれるのだから、自分から話したい。番って早々にそう告げた仁にもちろんコトゥンも同意したが、志村には仁ではなくコトゥンが話す、という条件を付けた、はずだった。が、しかし。ふたりで志村の家を訪れ、志村を前に並んでソファに座った途端、仁はいきなりコトゥンと番になったと告げたのだ。
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    「いきなり俺が仁の番だと聞かされる志村のことも考えてやれ」
     コトゥンから聞かさ 1461