パーティー「おい麟太郎、パーティーの準備は?」
「行かない……兄貴だけ行ってきなよ」
「今夜のパーティーは政府のお偉いさんも来るんだ、行かないは困る。あといい加減ベッドから出なさい」
「行かないって。俺これから椿家に行ってくるから!」
「あ、おい!ったく……この前のはちゃんと出てたのに……」
◇
「双樹くん今日暇でしょ?デートしよ!」
「え、今日パーティーあるだろ。お前行かないのか?」
「だって双樹くんは行かないでしょ。なら行ってもしょうがないじゃん」
「いや、最初は行かないつもりだったが……父上の付き添いって事で俺も行く事にした」
「え」
「今日は権力者がいっぱい来るんだろ?これはチャンスだ、これを機に俺の顔を売ってやるぞ……ふふ……!」
「あー……そうなんだ……」
◇
「さっきまで行かないって駄々こねてた弟が何でパーティー会場に居るんだ?なあ」
「えへ」
「可愛い顔しても駄目!はあ……現金なやつめ」