「服部は乙女心がわからない」カルデアにサーヴァントとして召喚された服部武雄は戸惑っていた。
自分を召喚したマスターの猛攻にたじたじなのだ。
「ねぇ、服部さん、食堂へ行きましょう!」
にこにこと明るい活発美少女が迫ってくる。主に対して断る理由もない。
それを繰り返した結果、マスターのお誘いはついに「服部さんの部屋に行ってもいいですか?」とか「私の部屋でちょっとお話していきませんか?」になってきた。しかも手を繋いだり、鎧を触ってきたりとスキンシップがやたら多い。刺激が強過ぎる。
このままエスカレートしたら「ちょっと朝寝をしませんか?」とか「抱いていきませんか?」になることはないだろうか。
服部には乙女心はとんとわからぬ。武辺者で女にうつつを抜かすようなことはなかった。が、故に全く免疫がない。
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