付喪神の記憶を持って生まれてしまったため、食うのも遊ぶのも楽しいけど戦でうまく刺して誉を貰うのが一番楽しかったよなあてなってしまっていたおて
しかもちゃんとでき方からして人間になってる筈なのに遊ぶのも食べるのも楽しいけど物足りないなあなんでだろうと記憶を探ると、そういえばあの時は最初から正国がいたんだったしよく一緒に食べるのも遊ぶのも戦もしてたんだったて気づく
刺したり戦をするのは難しいだろうし何の目標もなく生きるよりはいいかなと思い、いないかもしれないけどとりあえずたぬを探すために生きてみようと考える
そのために勉強を頑張ってみたりそんな風に生きてきた中で、高校の入学式の帰りに見慣れたウニのようなグサグサした髪のシルエットが見えてすぐに(あのウニの様な頭!きっと絶対正国だ!!)と思い話しかける
ここで誤算があって、どう逆立ちしたって同田貫正国がただの人間として生きてる想像ができなかったおてはもしたぬがいたんならきっと自分と同じなのだろうと考えてしまっていたので、あまりの嬉しさでものすごい笑顔で普通に話しかけてしまう
人違いだと言われて知らない人を見る目で見られた瞬間に「そうかぁ」と理解するけれども落差だとかそれでも嬉しいとかでうまく考えは纏まらないけど、とにかくこの機会を逃したくなくて口と足を動かす
だけども、話していくうちに昔よく競争をしたのだとか話したのだとか思い出してしまって1人で楽しくなってしまい帰った後に(ちょっとおかしかったかもなあ)と反省する
(正国人間だったなあ、いや俺も人間なんだけどさ)て少し考えるんだけども、でも楽しかったからそれでいいな、きっと正国と食べるご飯はもっと美味しだろうし競争とか遊ぶのもしたいなて思う
(正国を見つけたから次は正国となるべく一緒にいれるようにしたいな、楽しいし)と新しく目標を定めるおて
次の日にいつたぬが登校してくるか分からないから頑張ってなるべく早く起きて門の前で待ったりだとかするし、ぐいぐい行きすぎたから少し自重しようと思って休憩時間はぼんやり過ごして四時間目が終わった瞬間にダッシュでたぬのとこに向かう
いつもよりメロンパンや貰えた唐揚げが美味しく感じたしやっぱり人違いじゃないて思う
(一緒にいるためには仲良くなりたい、仲良くなるためには嫌じゃない止まりじゃなくて正国に好きになってもらいたいよなあ…どうすれば嬉しいかなぁ)と頭を悩ます
正国からしたら俺はよく分かんねえ同学年の人間だよな!知らない人間にされても嬉しい事…と考えた時に衝撃が走る
(毎日唐揚げ揚げてくれたら嬉しいかも!)と天啓を得てネットで美味しい唐揚げの作り方を調べ、ノートに書いて研究するおて
美味しい唐揚げを作れるまでの道はまだ長いのであった
考えたのが、たぬに声かけたかった正国はもういいのか?と聞かれた時に刀の付喪神とかの話をしても警戒されてしまうだろうしで「今は探してないかも」て返答するのだけど、(よくよく考えると刀の付喪神じゃない正国って正国じゃないよな?でも楽しかったなとなって楽しかったけど代わりにしてしまっていたらどっちにも失礼だよな)とかぐるぐる考えたりしていやでも俺も人間になってるしもうよく分かんねえなぁとなってとりあえず今楽しいから一緒にいたい、それ以外のあれこれはもし正国が何か嫌そうだったりしたら考えように落ち着く
ぼんやり思い浮かんだのが、おてがなるべくいたいて考えてるのは本丸の時みたいに一緒の部屋で住む感じにナチュラルに考えてたんだけども、たぬにあんたあてだってよて言いながらおて宛のラブレター渡された瞬間に衝撃がはしってよくよく考えたら正国に恋人ができちまったら一緒にいづらくなるんじゃ?と気づいたりするのかなあと