おととい来やがれ横恋慕「日頃のお礼にって、生徒たちから色々貰ったんだ。一緒に食おうぜ」
玄関のドアを開けてやるなり、お気に入りの枝でも拾った犬のような顔をしたルークが、菓子でパンパンになった紙袋を突きつけてきた。クッキーにキャンディ、スナック菓子、スーパーマーケットで時おり見かける子供向けの駄菓子まで。小さなテーブルは、あっという間に色とりどりの包装紙で埋め尽くされてしまう。
ふと、細々としたそれらの中に、ひときわ目を惹く箱を見つけた。大きさは、ちょうどオレの両の手のひらの上に収まるくらい。いかにも年頃の女の子が選んだとひと目で分かるような、可愛らしい色柄で飾られている。
「ああ、それ! すっげぇんだぜ、見てくれよ!」
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