未定気付いたらあの戦いから数年の時が流れていた。
俺はもう兵士長でもなんでもない。かつて人類最強などと二つ名で謳われていた頃なんざ誰も知らないだろう。
「リヴァイさーん、迎えに来ましたよー」
俺の住むアパートへ突然やって来たのは、ガビとファルコ、オニャンコポンに…クソ髭女か、
そのイェレナが何やら手提げ袋を俺の前に差し出す。
「あの、これに着替えて下さい」
「…あ?なんだ?」
「兵長にきっとお似合いですよ。さあどうぞ」
渡された紙袋を開けて見てみると、緑色のチェック柄のシャツが入っていた。
「お気に召しましたか?兵士長殿」
「おい、俺はもう──」
「はいはい。リヴァイさん」
イェレナが笑いを堪えて言い直す。
「お前ら、何を企んでやがる」
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