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    芦緖(あしお)

    @futa2ai

    30↑shipper。 ふたあい(二藍)はイーベン小説中心に活動中。M:I(イーベン)、 TGM(ハンボブ、ルスマヴェ)、忍たま(こへ長)の話題多め。字書きですが、絵を描くのも好き。
    通販(基本イベント開催前後のみ公開)→https://2taai.booth.pm/

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    芦緖(あしお)

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    11/13いいイーサンの日記念小話。付き合ってないけど、ただいちゃついて話してるだけ。

    #イーベン
    eben

    いいイーサンの日「なぁ、イーサン! 今日ってなんの日か知ってる?」
     イーサンが報告書をまとめていると、ベンジーが後ろから声をかけてきて隣に座った。
    「……今日は祝日か何かだった?」
    「そういうのじゃなくてさ、日本には日付の語呂合わせで記念日がたくさんあるんだよ。8月10日がハトの日みたいな」
     ベンジーは8は日本語で【ハチ】で……などと近くにあった紙に書いて説明する。先程まで報告書だったそれはあっという間に、学習プリントのようになっていた。
    「今月は1が2つ並んでるから『いい』ってなるんだ。じゃあ13は?」
    「いち、さん?」
    「それじゃあ、まんまだろー! 伸ばしたり省略したりすんの」
    「えっと……いー、さん?」
    「おっ、正解ー! 今日は『いいイーサン』の日なんだぜ、イーサン」
     まさか自分の名前を記念日にしてくるとは思わず、イーサンは驚きとおかしさからつい笑ってしまった。
    「今日はいい僕の日なのかい?」
    「そ。いいニーサンの日があるんだからいいイーサンの日があってもいいだろ!」
    「ニーサン?」
    「兄貴って意味」
     他にもいい夫婦とかいい肉とか知っている語呂合わせを口にしながら、ベンジーは早口で話し続ける。そして『いいイーサンの日』を思いついたときのことを嬉々として語った。
    「イーサンは何回も世界の危機を救ってるし、そんな『いいイーサン』に感謝するのが今日ってわけ」
    「そんな……君だって多くを救ってるのに」
    「ちょ、そんな褒められたら照れるだろ……って違う!」
     イーサンに褒められてすぐ嬉しそうに笑みを浮かべたベンジーはすぐさま自分にツッコミを入れる。そして姿勢を正して座り直すとイーサンの方に向き直った。
    「イーサンはもっと自覚したほうがいい。お前は本当にすごいよ」
    「ベンジー」
    「いつも、ありがとな」
     感謝の気持ちなのかぎゅっとイーサンを抱きしめるベンジーの温もりが、じんわりと伝わってくる。
     世界の危機を回避するのは自分の任務で当たり前のことなのに、こうして改めて感謝されるとこそばゆい。
    「いいベンジーの日も作らないとね」
    「語呂合わせ難しくないか?」
    「じゃあ毎日でもいいよ」
     自分の提案に大きく吹き出し笑い出したベンジーの笑顔は眩しくて、愛おしくて。
    「だって君のおかげで、僕は世界を救えるんだ」
     浮かんだ気持ちをそのまま口にすれば、ベンジーははにかみながら笑みを浮かべて、もう一度イーサンを抱き締めた。
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    greentea

    MENU4月9日のオフイベにて頒布予定のハンルス本のサンプルです。
    価格1,000円、文庫、本文116P、再録込みとなります。
    よろしくお願いします。
    愛に飛ぶ準備は出来ているか 任務後の仲間たちの顔は晴れやかで、トップガン卒であり空の実力者だと自覚のあるものたちでもかなりのストレスとプレッシャーがかかっていたのがその表情から分かる。任務を達成できるのか、だとしても仲間と生きて帰還できるのか。紆余曲折があったものの、結果として任務は成功して誰も欠けることなく全員が生還することが出来た。
     喜びと解放感からハードデックに集まるやつらのビールを美味しそうに飲む様は楽しそうで、店内に流れる曲に合わせて体は揺れている。さっきまではルースターのピアノと歌声が周囲のコーラスと一緒に聞こえていたが、今ではジュークボックスの味のある音と笑い声が響いている。
     音楽の中心だったルースターであるが、店内を見回してもその姿は見当たらず。だが帰った様子もなくさてどこへ行ったのかと視線を巡らせると、窓の向こうに色鮮やかな布の端が見えた。それはルースターが来ていたアロハシャツの柄で、窓から顔を覗かせると人気の無い店外に置いてあるイスに座って海をのんびり眺めるルースターがいた。
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    カリフラワー

    DONEマ右ワンライ/ルスマヴェ/お題「昼寝」
    同棲ルマツイートの一つを薄く伸ばして書いたのですが、既に投稿として表に出したネタなのでルール違反だったら消します。すみません。
    読んでて集中できない仕上がりになりました…これこそ寝落ちしそうな出来💤
    Sound of Wind, Chips, and Your Dream 昼下がり。なんとなく口寂しい時間。マーヴはガレージに篭っている。つまり今すぐお菓子を取り行けば、マーヴにバレずに小腹を満たせるということ。
    今日の天気は快晴で、気温も風も心地良い。家のところどころで窓を開け、部屋の中まで風の匂いを感じる。こういう日はのんびりと過ごしたい。
    「確かあの棚にアレがあったはず……」
    収納場所を一ヶ所ずつ思い出しながらキッチンを目指した。そうだ、冷えた炭酸水をお供にしよう。シュガーフリーのドリンクなら大丈夫。決意してキッチンに入ると、思わぬ先客がいた。
    「あれ、マーヴ? ここにいたん……あ、」
    見るとマーヴはキッチンカウンターに突っ伏して眠っている。思わず言葉が途切れ、足もぴたりと止まった。ガレージにいると思ってたのに。どうやらマーヴを起こさないようにしておやつを用意するしかないらしい。慣れてはいるが、やはり緊張はする。目当ての棚はマーヴの真後ろにあり、ぐるりとカウンターを回り込まなければならない。そっとマーヴに近づき今一度様子を確認すると、彼は小さな寝息を立てている。
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