Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    usomao

    @usomao

    うそぐい色々ぽいぽい
    🔞とか色々練習

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🐧 🍔 🍫 🐊
    POIPOI 33

    usomao

    ☆quiet follow

    芸能界パロ門弥
    大物俳優の門と元子役でモデルの弥

    思いついたところだけつらつらと

    門弥(芸能界パロ)役者になれなかったコンプレックスから弥を子役にするべく厳しく育てた弥父。
    斯くして弥は人気子役になりドラマやCMなど活躍するが、ある時突然引退をする(噂では海外に移住したようだ、と)。
    引退前最後の1年の演技は特に神がかっており、後に大物俳優となった門が「当時駆け出しの自分がほんの端役で出演していたドラマの主演の弥は最高だった。いつかきちんと共演したいと思っていたが引退して本当に残念だ」と語る。
    その神がかった演技の裏には、厳しかった父が地を舐めるように這い蹲る姿を目撃しそれになんとも言えぬ感情を抱いたという出来事があったことは誰も知らない。



    それから20年ほどが経ち、弥の名前も懐かしのあの人系の特番でしか目にしなくなった頃。
    大物俳優となった門の所属する事務所に、帰国子女のモデルのユウが入ってくる。スリーサイズ以外完全非公開だが、彼こそが弥である。昔の面影はなく、気付くものはいない。
    ある日事務所内で門と弥が出会い、弥は軽く会釈をして通り過ぎようとするが、門はその両肩を掴みまじまじと顔を見る。

    「…いくら事務所の先輩といっても失礼じゃないですかぁ?」
    「…おどれ、みだらゆうすけか?」
    「な…んで」

    それが質問の答えだった。弥の隣の若いマネージャーは事務所の顔とも言える門の機嫌を損ねたのでは?とそれぞれの顔を交互に見て青い顔をしている。

    「驚かせてすまんね。何もないから大丈夫よ。ええモデル取ったね」

    門は満面の営業スマイルでマネージャーの肩をポンと叩き、後ろ手を振りその場を立ち去る。

    その夜、弥のスマホに門からメッセージが入る。おおかた事務所の誰かから連絡先を聞き出したのだろう。
    『会って話せないか』という誘いに、公にしたくない過去のことを天秤にかけられるのでは?としぶしぶOKする。
    指定されたのは会員制のバーだった。

    「さすが、大物となればこういうところに出入りするんですねぇ」
    「おどれの方が大物になると思っとったけどのぉ。みだらゆうすけくん」
    「ちょっと…それ、やめてください。昔のことは表に出したくないんです」
    「何でよ?」
    「あなたには関係ないじゃないですか。それで、何がお望みですか?黙っててくれるならできる限りの事はしますよ。夜のお相手でもしましょうか?大丈夫ですよ、私男性経験あるので」

    矢継ぎ早に話す弥の頭を、話を遮るように軽く叩く。

    「アホ。取引せんでもバラしたりせんわ。別におどれの過去なんて興味無い…て言うたら嘘じゃけど」
    「だったら、どうして…」
    「ワシなぁ、あのドラマ。おどれが最後に主役張ったやつにちぃとだけ出とったんよ。成長したらもっとすごい役者になるんちゃうか思っとったけど、引退して残念でなぁ」

    もう20年近く前だ。当時の記憶なんてたかが知れている。
    今度は弥が門の顔をまじまじと見つめた。

    「もしかして…ヤンキーでリーゼントの…」
    「覚えとるの!?そう!トサカ作って長ラン着たヤンキーの役やった!」
    「お菓子を…くれました。子供ながらに活躍する私をどこか腫れ物のように扱う大人が多い中、あなたは子供として扱ってくれたので」

    どうして思い出したのか、弥自身も不思議だった。
    ただ、思い出した時の今の門の嬉しそうな顔は忘れられそうになかった。

    「呼び出して悪かった。ちょっと昔が懐かしくなってな。もちろん昔のことは誰にも言わんし、連絡も多分もうせんよ」
    「はぁ…そうですか」


    (続かない)
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭👏❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works