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    ブローディア

    ##ダイ大
    #ヒュンポプ
    hyunpop

    視界に入る銀色を目で追いたかぁねえんだけど、気がつくと追っかけてた。

    別にわざわざ探してるわけじゃねえんだよ、偶々そこにいるあいつが悪い。
    不機嫌な顔で相手をみていたら微笑まれた。
    微笑まれたっても、表情なんてそんなに変わっちゃいないんだが、何となく分かるようになった…なんでだよ。

    そんな日が続いてたのに、ある日突然見なくなった。
    あれだけ嫌なくらい視界に入ってたのに…だ。
    城の中を無駄に歩き回った。それでもその日は一度も銀色を見なかった。

    なんでか心がざわついて、苦しくなった。

    これではーーーまるで淡い恋心ーーー





    視線を感じてそちらを見やれば、黄色いバンダナが目に入った。
    こちらが気がつくと視線を反らすようだ。

    それが勿体なくて気がついていない振りをするようになったのはいつからだったか。
    だが、たまにはオレもと視線の元をみてやると、不機嫌な顔が見えた。それもまた愛らしくて頬が緩む。

    そんな日が続いたが、少し遠出の用事が出来てしまった。女王からの命であれば受けねばならない。
    しばらくはあの視線受けることも、姿を見ることも出来ないのかと考えると、心がざわついた。

    ああーーーこの気持ちも彼から与えられたものならば、すべて受け入れようーーー




    数日後、また視界に銀色が戻った。
    戻ったというか、目の前に現れたのだ。
    探してもいなかったくせに現れると突然なのは止めてほしい。
    高揚する心を抑えながら、腕に巻かれた包帯に気がつく。誰かを庇ったのだろうか。

    「なんだよ、怪我してんのか剣士さま」
    「ああ…少しな。だがもうほとんど治っている。特に問題はない」
    「……おれがいればすぐに治してやったのに」
    ぽつりと小さく呟いた。
    「ポップ」
    「な、なんでもねえよ!そりゃよかった」
    まあ実際良かったんだよ無事なら。
    次こんな任務に行くのならおれも連れていけよ。
    そんな事など言えるわけもなく。
    「用がねえならおれ行くけど…」
    「用はある」

    すっと差し出されたのは小さなユリのような…色は澄んだ青紫の花だった。

    「与えられるばかりでは、釣り合わんからな…」
    「えっ…」
    「これからは与えていこう」
    軽く重なる唇に……



    これはーーー愛の訪れか
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