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この摩訶不思議なDDDバースでも新年を迎え、
数日経った1月6日。
まだまだ正月気分の抜けない大王たちが待つ食卓の中央に置かれたのは、大きくて丸い、美しい模様が入れられたパイだった。こんがりと焼き目のついたパイの芳ばしい香りが大王たちの鼻をくすぐる。
切り分けるためのナイフや皿を持ってきたメタナイトとエスカルゴンがパイの説明を始めた。
「本日のこちらのおやつは、ガレット・デ・ロワといいます」
「がれっとでろあ?」
「新年をお祝いするために食べる焼菓子でゲスよ。1月6日にコレを切り分けて大勢で食べるという風習がどっかにあるらしいでゲス。中にはアーモンドクリームが入ってるでゲスよ」
「へぇえ〜、表面の細かい模様がキレイだな」
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