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    harkas_

    ゲームのスクショが無いよ。

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    POIPOI 11

    harkas_

    MAIKINGタイトル未定、白鳩戦でフォーリンラブが解けなかったリングアベルが襲い受けする話。
    導入途中(R-18になる予定)
    どこか遠くから、誰かを呼ぶ声が聞こえる。トーンが高く、良く言えば耳に残る声。ティズ、ティズと泣きじゃくるようなその声が自分を呼んでいるのだと唐突に理解する。あれ、僕はどうしていたんだ?思考にもやがかかった様にはっきりとしない。動物の毛が焼けた様な匂いと、べったりとまとわりつく鉄の匂いにここが戦場であった事を思い出した。指の先、足の先、それぞれがある事を、動く事を確認して、それから息を吐く。上手く出来なくて少しむせて、それからゆっくりと重たい瞼を開いた。
    「イデア…そんなに…揺すらないで…」
    僕を呼んでいたのはイデア。僕は彼女にずっと揺さぶられていたようだ。軋む身体を懸命に起こすと、半泣きの彼女に抱きつかれた。
    「ティズ!気がついたのね!」
    そう言ってわんわんと泣きじゃくる。その様子からすると、僕は蘇生されたのだろう。あの大きな鳥の骨がベールを被った様な魔物に何らかの魔法をかけられたところまではぼんやりと思い出したが、その後の事がさっぱりだ。倒せたのか、倒されたのか。いや、そんな事より。
    「イデア、君1人だけ?」
    問い詰める様に言うと彼女ははっとして、
    「だ、大丈夫、アニエスは近くの川ま 1100

    harkas_

    MOURNINGテキスト投稿テストを兼ねて。
    アルタイル憑依状態のティズ×リングアベルのR-18(導入のみ)。
    肉体的にはティズリンだけど精神的にはアルタイル×リングアベルで、ティズさんに言葉責めして欲しいって書き始めたけど、導入書いてるうちに我に返った。
    【Lunatic】


    不死の国、エタルニア。北方の厳高地にあるこの国は1年を通してほぼ冬のような気候だ。降り積もった雪がそこかしこに残り、春すら未だ訪れていないのかもしれない、そんな気にさせる。
    時間的な要因もあるが市街地にすら人通りはほぼ無く、まばらに見える人影も皆外套と帽子、手袋などの防寒具を身にまとっている。そんな中に1人、異様とも言える風体の男が居た。

    まるで医療施設から逃げ出してきたかのような白い装束。肩も脇腹も丸出しで、所々に千切れたチューブがぶら下がっている。柔らかい栗毛が伸び放題で、寝癖までついたままだ。
    彼の名前はティズ・オーリア。次元管理官である俺の監視対象だ。2年ほど前、カルディスラで突然眠りに落ちたまま、ここエタルニアの魔道プラントで延命措置を受けていた。それがつい先日、神界の魂を封じていると言われる霊石の力を借りて目を覚ましたばかりだ。
    ここ数日、これと言った変化は無かった。だからこそ、深夜突然に宿を飛び出した彼に言い様の無い不安を感じている。

    何かを探すように時折きょろきょろと辺りを見回しながら、市街地を足早に通り抜けていく。俺はそんな彼を見失わない様 2254