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    #chocobox_kolumnsvn ありがとうございました。
    「できたよ司くん!司くんロボ型チョコさ!」

    #司類
    TsukasaRui

    彫刻 突然メッセージで呼び出されたため、家を出る。
     慣れた様子で類のガレージへ足を向け、扉を開いた。

    「できたよ司くん!司くんロボ型チョコさ!」

     開口一番飛び出た言葉と光景に、言葉を失った。
     いつだったか、自分そっくりな姿をしたロボットを持ってきた時の姿と重なる。あの時とは違い、全身茶色だが。
     そして、あの嫌な予感のする爛々とした瞳で期待気にこちらを見ている様子に一つの確信が生まれる。
     こいつ、また寝ていないな?

    「それは、どうやって食べるんだ…大きすぎるだろう」
    「そんな…!せっかく作ったのに食べてしまうのかい…!?」
    「チョコを食べない訳にはいかんだろう!?」

     類は、よよよ…と声を漏らしながら司くんロボ型チョコに抱きつく。熱で少し溶けてしまったらしいチョコが、類の頬を茶色く染めていた。

    「ああこら、チョコに抱きつくんじゃあない…チョコに抱きつくとは、どういう状況なのだ…」
    「後で洗えばいいよ…」
    「…おまえ、なぁ……」

     類は司くんロボ型チョコの頬に当たる部分を、ぺろぺろと舐めだした。今食べてしまうのかと反論してきたばかりでは無いのか。更に止まらなくなったのか今度は頬に吸い付くようにもぐもぐと口を動かす。…落ち着くんだ、これはチョコ、元にしているのはロボ…つまり相手は無機物……

    「んふふ…司くんあまくておいしい…」
    「……オレは、ここだぞ?類」

     寝惚けていると分かっていても、何もしない訳にはいかなかった。
     類をチョコから剥がし、唇を奪うとそのまま舌を絡ませる。

    「…っ、……甘いな」
    「……んちゅ…、ん…ぅ…」
    「…そのまま寝るな、せめて顔は拭ってくれ……」

     徹夜のハイな状態が終わり始めたのか、うとうとし始めた類を抱え、ソファへ横たわらせる。
     ハンカチで口周りのチョコレートを拭き取ると、静かな寝息が聞こえてきた。

    ――司くんロボ型チョコは、正気に戻り真っ赤な顔をした類がきちんと食べられる形に戻した上で、二人で美味しく頂いたのだとか。
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    たまぞう

    DONE先にポイピクに載せます。
    日曜になったら支部に載せます。
    将参のお話。この間のとはセカイは別になります。
    ちょっと痛いシーンがありますがそこまで酷くないです。
    寧々ちゃんが森の民として出ますが友情出演です。
    最初と最後に出ます。
    何でもいい人向けです。
    将校は参謀と同じ痛みを感じて(物理的)生きたいというよく分からないお話ですね。
    誤字脱字は見逃してください。それではどうぞ。
    将参(友情出演寧々)「ねぇ、その首の傷痕どうしたの?」
    「っ、っっ!?」

    仕事の休憩中に紅茶を飲んでいた時のこと。
    正面の窓から現れた少女に私は驚き、口に含んでいた紅茶を吹き出しそうになった。

    「っ、ごほ…っ、げほっ、ぅ………。来ていたのですか…?」
    「うん。将校に用事があって……というか呼ばれて」
    「将校殿に?」

    森の民である緑髪の少女ーーー寧々は眉を顰めながら、私の首をじっと見つめている。そこには何かに噛み千切られたような痕があった。

    あの日のことを話そうか、少し迷っている自分がいて。
    どうしようかと目線を泳がせていると、寧々が強い力で机を叩く。

    「ほら!話して!」
    「………わっ…!わかり、ました」








    あまりの気迫に押された私はぽつりと語り始めた。
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