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    ほむら

    @rietokota

    SD右花メインの小説置き場です。
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    ほむら

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    以前Twitterにあげた流花軸で書いたお話。
    湘北バスケ部1年組が大好きで、彼らが3年になって同じ班で修学旅行に行ったら楽しいだろうなと思って書いた話です。流川が花道にベッタリです。1話〜4話まであります。2話目と4話目は流花のえち描写が軽く入ってるので🔞になっています。

    #流花
    flowering
    #湘北バスケ部

    湘北バスケ部修学旅行記高3になって奇跡的に流川、桜木、石井、桑田、佐々岡のバスケ部5人が同じクラスになった。
    高3といえば楽しみの1つに修学旅行がある。
    学校によっては受験があることを考慮して高2で行くところもあるようだが、湘北は高3のゴールデンウィーク明けに行くのが通例となっている。
    今年の修学旅行先は3泊4日で広島。
    1日目:新横浜駅から新幹線で広島まで行き市内観光(自由行動)
    2日目:平和記念公園等の学習観光
    3日目:弥山、自由行動
    4日目:朝一で厳島神社、午後の新幹線で新横浜へ戻る
    という行程だ。
    湘北高校の場合基本好きな者同士4〜6人で班を作り自由行動、部屋割り等全て班で行うこととなる。
    当たり前にバスケ部は5人で班を組んだ。
    高1の時から何度もバスケ合宿をしているから気も知れているし一緒に行動していてとても楽なのだ。
    ついでに言ってしまえば流川と桜木がそういう仲なのも周知のメンバーなので2人にとっては願ったり叶ったり…だったりする。

    初日。
    朝8時に学校に集合してそこからバスで新横浜駅まで移動する。
    が、いつもの癖で5人とも6時に集合して朝練。
    その後バスに乗り込む。
    もちろん桜木の隣には流川。
    バスに乗るなり桜木の肩にもたれかかって爆睡している。
    桜木は通路を挟んで隣に座った石井と桑田と他愛もない話をして新横浜までの時間を過ごした。
    「そういえば隣のクラスの女子が修学旅行中に流川に告るとか話してたよ」
    と情報通の桑田。
    「ぬ…こんなキツネのどこがいんだかわからん」
    「それ桜木がいう?」
    桑田が笑う。
    流川と桜木が付き合った当初から知っているバスケ部同級生組。
    ほんとに色々とお世話になっているので正直頭が上がらない。

    新幹線に乗り換える。
    どの班も座席1つを回転させてボックス型にして班ごとに座りワイワイお話タイム。
    もちろんバスケ部5人も3人掛けの座席をボックス型にして流川と桜木、その向かいに他の3人が座る形になる。
    相変わらず流川は寝ている。
    いつものことなので誰も気にしない。
    流川以外の4人はUNOをしたりバスケの話をしたりおやつを食べたり。
    他の班と同じようにワイのワイのして楽しんだ。
    お昼になり弁当が配られる。
    『広島牡蠣弁当』と包装紙に書いてある。
    「ぬぬ…これでは足りん」
    桜木ならこのサイズの弁当3個は余裕だろう。
    ちょっと可哀想な気がする。
    「おら流川、そろそろ起きろ!昼飯だぞ」
    他の人が起こせば「何人たりとも…」と不機嫌になる流川も桜木から起こされれば素直に起きる。
    目が開かずぼーっとしている流川。
    突然

    ちゅ♡

    桜木のほっぺに寝ぼけてキス。
    「な、な、な、な、な、っ!」
    驚いて思わず大きな声が出てしまった桜木。
    「桜木静かにしろー!」
    先生に注意される。
    「なんでオレが怒られなくちゃならんのだっ!」
    プンプンしてる桜木とお弁当をぼーっと見ている流川。
    運良く向かいに座っている3人にしか見られていないし、この3人はこういう場面をもう散々見てきているので慣れている。
    「にしても流川って桜木が大好きだよね」
    と桑田。
    桑田は流川には珍しく、バスケ部の中でも一番仲の良いといえる同級生でたまに恋愛相談なんかもしているらしい。
    「ん、すき」
    ふふっと笑う桑田とニヤニヤする石井、ニコニコの佐々岡。
    「この寝ぼけキツネめっ!」
    照れ隠しでまた大声を出して先生から怒られる桜木。
    こんなやりとりもバスケ部では日常茶飯事。
    「ほんとバスケ部全員が同じクラスで良かったよ。桜木と流川のこんなところ女子に見られたら桜木刺されるよ」
    アハハと石井。
    「でも仲良いことはいいことだよ」
    と佐々岡。
    みんなそれぞれ流川と桜木のことを応援してくれているのだ。

    広島についてさっそく自由行動開始。
    まずは腹ごしらえ!
    育ち盛りの5人、さすがに弁当だけでは腹の足しにはならなかった。
    「ここのお好み焼きうまいらしいよ!」
    下調べバッチリの石井のおすすめで駅近くにあるお好み焼き屋に入る。
    お昼時も過ぎているのでお店にはほとんど客はいなかった。
    5人は鉄板の前に座る。
    種類の違うお好み焼きを5枚注文し目の前で焼いてもらう。
    「スゲー…」
    その手捌きにただただ見惚れてしまう5人。
    広島のお好み焼きは太麺焼きそばが入ってるのが最高。
    かなりのボリューム。
    各々注文したお好み焼きをみんなでシェアしてあれがうまい、これがうまいと楽しく食す。
    お好み焼きを食べて満足した後はその辺をウロウロして時間を潰し集合場所へ。
    そこからバスに乗り本日の宿まで。
    なかなかキレイな宿。
    5人は自分達の部屋へ行くとなんと!隣の部屋は桜木軍団!
    「おーバスケ部じゃねーか」
    「よーへー!」
    これまた運がいいことに桜木軍団4人が同じクラスときた。
    当然4人で班を組んでいる。
    「後で遊びにいくわ」
    「おう!」
    あとでねと挨拶をして各々部屋に入る。
    桜木がバスケ部に入部したての頃、桜木の練習のヘルプをかって出たのが桜木軍団の面々。
    自分たちの予定を全て桜木のために費やしたし、そのかいがあって桜木のバスケレベルも上がった。
    当時は毎日のように会っていたし、今に至るまで練習試合含めた試合は必ず観にきてくれる。
    バスケ部面々からしてみたらもう軍団はバスケ部マネージャー、というか桜木のマネージャーみたいな認識だった。

    部屋はまぁまぁの広さ。
    何せ190cm近い流川と桜木、そして他の3人も高1から比べたら5〜10cmは身長が伸びた。
    この広さならまぁ問題ないだろう。
    荷物を置いてまずは制服からジャージに着替える。
    基本学校指定の体操着なのだがバスケ部はバスケ部のジャージをみんな持ってきた。
    なんかこっちの方が落ち着くよなぁーと5人。
    夕飯までは1時間くらい時間がある。
    テレビを観つつ石井がお茶の準備をする。
    「ねむい…」
    流川が目をシパシパさせている。
    相変わらず寝てばっかだなと呆れる4人。
    「メシまで時間あるしそれまで寝てろ」
    桜木がそういうと「ん」といって桜木の膝枕で寝る流川。
    まぁこんな光景もバスケ部では当たり前なのでみんなスルー。
    「にしてもさ、ほんと桜木と流川がこうなるとは思ってもみなかったよ。トキは流川から相談されてたんだもんなぁ。それもビックリ」
    と石井。
    「相談されてたっていうか、話を聞いてただけ」
    「2人ともケンカばっかだったけどやっぱ惹かれあってるのは見ててわかったし」
    「ぬ、ヒカレあってなんていないぞ!」
    顔を真っ赤にして否定する桜木。
    「…すきだったくせに」
    足元からチャチャを入れてくる流川。
    「キ、キ、キツネめ…」
    「だからそーゆうところがさ、もうなんていうかなんだかんだいっても信頼しあってるんだなって。2人がそういう仲になったって聞いた時すごい嬉しかったんだ」
    と桑田。
    他の2人もうんうん、と頷く。
    「お、おぅ…ありがとな」
    初めて聞く同級生の本心になんだか嬉しくなる。
    そういえば今まで合宿でも5人一緒の部屋になったことはなかったから、卒業を控えたこの学年になってこういう話ができるのも新鮮だ。

    夕飯とお風呂を済ませて戻ると既に布団が用意されていた。
    「うおー!布団最高!」
    窓側から佐々岡、石井、桑田、流川、桜木の順で寝ることになった。
    みんないつものルーティンで寝る前のストレッチを開始。
    「おいおい、合宿かよ」
    ワハハ、と桜木軍団が部屋に入ってきた。
    「おーオメーら!」
    4人は桜木の布団の上にドスンと座る。
    「洋平くんたちはもうお風呂入ったの?」
    「おう、もうあとは寝るだけ」
    桜木軍団の中でも一番人が良さそうなのに中々軍団以外の人間には心を開いていないのが水戸洋平。
    しかしそんな水戸もバスケ部のみんなにはそこそこ心を開いているし仲がいい。
    水戸曰く「うちの可愛い花道がお世話になってっからな」だそうだ。
    最初はワイのワイの話をしていたのにいつの間にかバスケ部対桜木軍団の枕投げ大会に発展。
    「トキ、パスパス!」
    桑田から桜木に枕パスが通る。
    「スラームダンッッッ!!」
    忠の上に枕が3個降り注ぐ。
    「ギャハハハ!」
    爆笑する桜木軍団。
    ハイタッチのバスケ部。

    「コラお前たち!消灯時間過ぎてるぞ!」

    先生が怒鳴りながら部屋に入ってきた。
    「ヤベ!」
    「水戸!お前らなんでここにいるんだ!」
    「あー…のバスケ部の練習に付き合ってました。サーセン」
    「お前ら全員廊下に正座して反省しろ!旅行終わったら全員反省文だ!」
    そんなこんなで1時間ほど正座させられ、その後は大人しく解散となった。
    「寝るか…」
    「おやすみー」
    「おやすみー」
    消灯して布団に潜り込む。
    みんな疲れていたのかすぐに寝息が聞こえてくる。

    ゴソゴソ…

    「おい、ルカワ…何やってんだよ」
    「いっしょにねる」
    「自分のとこもどれよ」
    「ヤダ」
    「みんなが起きたらやべーだろ」
    「いっしょにねるだけ」
    「は?」
    「花がとなりにいるのにいっしょにねれないとかムリ」
    何もしねーから、と言っておきながら桜木の唇にそっと優しいキス。
    桜木を抱きしめた途端スヤスヤ寝息を立てて寝た模様。
    (人の気も知らねーで!)
    悶々とした修学旅行第一夜を過ごすハメになる桜木であった。

    〜つづく?〜
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