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    にょ。

    @kaechamp

    Knights推しです。ユニット内基本的に全部推しカプです。レオ司愛してます。自己満妄想レベルなので、読みづらいとは思いますが、萌えてもらえたら嬉しいです。pasなんでもありのどエロいのすき?→yesで解除です。よろしくお願いしますm(_ _)m

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    にょ。

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    レオ司

    夏休み、暇を持て余した司のちょっとした冒険とレオのほのぼのしたお話し。

    #レオ司#レオつか#夏休み#海

    夏の色、あなたの空。雲一つない青空が広がっている。こんなに澄んだ青を見たのは何時ぶりだろうか。堤防の上から見る海と空の境界線。ずっと向こうの水平線を眺めながら、好きな人の作った曲を口遊む。イヤホンから流れるのは、好きな人の声。優しい海風に吹かれてふわりと赤い髪を揺らしながら、その声に酔いしれた。
    今は夏休み。初日に宿題を全て終わらせ、詰め込んだ仕事もライブも一段落した。レッスンやミーティングはあるが、毎日というわけではなく仕事が入る度、不定期に行われている。今日はレッスンも部活動もお休みで、朝からなんの予定もなく急な連絡も来ていない。完全なオフだ。
    「どうしましょう…。」
    朝ご飯を食べたあと、自主練をして課題とは別に勉強もした。家の事も今は落ち着いていて、特に急ぐ用事もない。同年代の学友とも遊ぶことがない司にとって暇を持て余すことはかなり悩ましい問題だった。
    「う~ん…図書館にでも行ってみましょうかね?」
    今手にしている小説も読み終えてしまった為、学院内にある図書室へと向かうことにした。校内は部活動をしている普通科の生徒の姿がちらほらといるだけで、廊下は自分の足音だけが響いている。
    「失礼します。」
    ガラガラと図書室の扉を開け、中に入る。シンと静まり返った室内は、紙の匂いがしていて少し埃っぽい。小説の並んでいる本棚の前まで来ると、まだ見ぬ名作を探して何冊かを手に取り、カウンターで図書カードに名前と日付を記入してから図書室を後にした。
    校門を抜けて、何処か静かに本が読めそうな所を探し、敢えて街とは反対の方へと向かう。通りを抜けて踏切を越えると、大きな国道に出たが車はそんなに通っていない。近くの歩道を渡るとすぐ目の前には海が見える。ずっと続く堤防。上によじ登って、ただ宛もなく気持ちの良い潮風を浴びながら歩いた。夏の陽射しが照りつけているが日陰はなく、ジリジリと肌を焼かれる。日焼け止めは塗っているが、焼けて帰ったら怒られそうだ。浜に下りられる場所を探し、適当に腰を下ろす。
    「あつ…。」
    本を読もうと思って来てみたものの、これでは熱中症になってしまう。少しだけならいいか。とズボンの裾を捲りあげて海に足をつけた。ひんやりとした海の冷たさが気持ちいい。しばらくパチャパチャと水を蹴って遊んでいたが、なんだか少しだけ一人なのが切なくなって、堤防まで戻ってくると濡れた足を乾かした。乾くのもあっという間で、帰ろうか迷っているとスマホが鳴った。レオさんからだ。
    「新曲できた。」
    一言と一緒にデータが送られてきた。まだ割り振られていない歌詞は、いつも司がわかりやすいようにとレオさんがフルで歌ったものを送ってきてくれる。鞄からイヤホンを取り出し、スマホに差し込んで耳につけ再生ボタンを押した。音楽と心地の良いレオさんの声が耳に流れ込んでくる。
    「ふふふん~♪らららら~♪」
    思わず口ずさんでしまう生まれたばかりのその曲は、目の前に広がる景色のように澄んでいて、どこまでも心が透き通っていくようなそんな気がする。やっぱり、レオさんの作る曲も、歌声も大好きだ。日も傾き始め、涼しくなってきた潮風に髪を揺らしながら、堤防の上を家の方へと向かって歩く。何度もレオさんの曲を聴いているうちに、いつもの通学路へと辿り着いた。時刻は18時になろうというところ。空はオレンジ色に染められていて、なんだかレオさんの髪みたい。なんて思っていると、後ろから不意に声をかけられた。
    「司?」
    振り返ると、そこは今正に思い浮かべていた人が立っており、驚きで声を詰まらせる。
    「っ!」
    驚かせたことを少し申し訳なさそうにしながらも、優しい表情をこちらに向けるレオさんは、仕事帰りのようだ。
    「おかえりなさい、レオさん♪」
    「ただいま♪…考えごと?」
    レオさんはポンと司の頭に手を置いて、目を細める。それだけで、レオさんの愛情が伝わってくる。
    「レオさんのことを考えていました。」
    素直にそう返すと、嬉しそうによしよしとそのまま頭を撫でてくれる。
    「先程の送っていただいた新曲を聴いていたのですよ。」
    「どうだった?」
    「とっても、好きです。」
    「どんなところが好き?」
    「透き通った空と海のようで、水平線の向こうまで進んで行けそうな真っ直ぐな歌詞が私は好きです。それから…。」
    「それから?」
    「レオさんの歌声も大好きです。優しくて、芯が強くて、安心できる、そんな歌声です。」
    「そんなに褒められると思ってなくて、なんか恥ずかしくなってきちゃった…でも、ありがとう。司が好きって言ってくれたから、これからも頑張れそう♪」
    「ふふっ♪一緒に歌ってパフォーマンスできるのが、つかさは今からとても楽しみです!」
    「司の歌声、おれに聴かせて?おれは、司のどこまでも届きそうな、自信に満ちた歌声が好きだよ。」
    「ありがとうございます、なんだか照れますね♪」
    「そうだ、これから泊まりに来ない?アレンジしたのもあるから、聴いて欲しいんだけど。」
    「お邪魔してもよろしいのですか?」
    「うん、今そんなに片付いてないけど。」
    「それは全然構いません。お邪魔させていただきますね♪」
    月明かりに照らされ、二人他愛もない話をしながら家に向かう。空はオレンジ色から深い紺色に染まり、キラキラと夏の星が煌めいていた。
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    なつとまと

    MOURNINGワンライのお題「シャワー室」で書いたものです。お題に沿ってない気がしたので供養。
    知らない方がいいこともある「おっミドリじゃん。うっちゅ〜☆」
    「ど、どもっす。」
    個人レッスン後、翠がシャワー室に行くとそこにはまだ練習着を着たこれからシャワーを浴びるであろうレオが居た。
    「おまえもシャワー浴びに来たのか〜?」
    「そうですけど。それ以外にシャワー室に来る理由ってあります……」
    「ん〜。ここの場所だけカメラが無いって前に聞いたし、秘密の会話をする時とか?」
    「ここは利用者多いし、そんな事する人いるんっスかね。」
    「さぁ?知らな〜い。あっなんか霊感が湧いてきそう!」
    ふんふふ〜んと鼻歌を歌いながら服を脱ぎ始めたレオを見ていると、どっと疲労が襲いかかってくる。
    (やっぱりこの人よく分からない…)
    少し前にSVRSで『ぜんぜん知らない人』から『ちょっと知ってる人』になったとはいえ、まだまだ関わりは浅い。それに人見知りな翠にとって『陽キャ』『テンションの高い人』な部類に入るレオに話しかけられてグイグイこられるのは少し怖い。先にレオがブースに入ってから自分は離れた所に入ろうと思って目の前の空いているロッカーを開ける。
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