ある冬の星空の下ではぁ… ねぇ、また星を見てるの?
いえ、何も悪いとは言ってないわ。
私も星を見るのは好きだもの。
隣、失礼するわ。
今日は空がよく澄んでいるから冬の天の川やオリオン座がよく見えるわね。
…急に歌わないでくれる?突然歌い始めるような人はもう間に合っているのだけれど。
それにしても、これだけ好んで見ているのに全然星のことを知らないってどういうことなのかしら?
いえ、別に責めているわけではないわ。
……何か分からないことがあったら、すぐに私に聞きなさい。星空の下なら、いつでもあなたのそばにいて教えてあげるわ。
…………何にやにやしてるのよ。
"まるでプロポーズみたいだ"ですって?
はぁ、本当にあなたって人は……
「君を独りにできない」
「勝手に支えさせてくれ」
「あの子の為に、もっと何ができるだろう」
「アヤべが好きだから!」
「トレーニングメニューも、周囲の期待も、
全て『君たち』への物だ」
こんなこと言っておいてよく言えたものね。
ねぇ、トレーナーさん。私を……
いえ、"私達"を、これからも支えてくれるかしら?