酒呑童子の記憶を取り戻す作戦(ギャグ)酒呑童子の記憶を取り戻す作戦!!(茨木童子と鬼切(覚醒姿)がタッグ!)
①
茨木「友の記憶を取り戻せるのを色々やってみたが効果ないな・・・」
鬼切「刺激が足りないかも」
茨木「うぬぬ、強い衝撃か・・・」
鬼切「強い衝撃・・・源頼光を会わせれば戻るかも」
茨木「駄目だ」
鬼切「だから他の方法を思い付いた」
茨木「む?」
─ 間─
酒呑童子と源頼光が向き合っている。
「・・・」
酒呑「・・・誰だ?こいつは」
「・・・」
晴明「駄目か・・・」
鬼切「中身が駄目だ。もっと源頼光らしくしろ。気味悪い笑顔を浮かべながら刀を振り上げるとか」
博雅「・・・んなこと言ったって知らねーよ!?」
晴明「私の術で博雅を頼光に化けさせたが中身までは無理だよ」
小白「天才な晴明様でも無理でしたか!あれ?操れるはずでは?」
晴明「小白、黙りなさい(そもそも操られるの嫌うし)」
茨木「お前は本当に源一族なのか?」
博雅「当たり前だ!・・・そういえば、あまり源頼光に会ったこと無いな」
晴明「うまく隠したか、博雅が馬鹿だったか・・・」
小白「ありえますね!半分も外で妖怪と戦うの明け暮れしたし」
博雅「おい!テメぇらっ」
茨木「本当に会った事は無いのか?」
博雅「ある!菓子をくれた記憶あるぜ!」
茨鬼晴小「(餌付け・・・)」
博雅「?」
酒呑「(よく分からんがコイツは馬鹿って事か)」
②
茨木「流石に本物は無理だ・・・他には!」
鬼切「他には・・・毒酒かな」
茨木「毒酒だと?」
鬼切「酒呑童子と戦う前に毒酒を呑ましてた」
茨木「卑劣な・・・ ! しかし普通の毒酒は効かない筈だが。しかも、どうやって呑ませたんだ?」
鬼切「・・・山伏に化けて休憩してくれたら美味しい酒を奢るという作戦だ・・・」 (ウィキより)
茨木「騙したのか・・・!」
鬼切「すまない・・・」
茨木「いや・・・友は酒しか目がないからな。しかし毒酒ならすぐに気づく筈だが?」
鬼切「それが、とても美味だったらしくて一気飲みしたくらいに」
茨木「ほう、何で作られているんだ? 作れるのか?」
鬼切「・・・毒材料を揃えばなんとかなるけれど・・・重要なのは・・・・・・」
茨木「歯切れ悪いな?」
鬼切「・・・・・・妖怪とか生贄などを・・・」
茨木「」
鬼切「異国からの珍味という、ちn・・・」(遠い目)
茨木「もういい!戻れーー!!」
バキッ
鬼切「ぐっ!・・・・・・ハッお、俺は・・・?」
茨木「その毒酒は没だ」
鬼切「あ、はい・・・」
茨木「全く恐ろしいのを」
鬼切「あぁ・・・しかし、樽ごと一気飲みしたのに弱るぐらいでビックリしたぞ。源頼光の表現が変わったの初めて見た」
茨木「流石、神酒を嗜む鬼王だな ますます惚れるな・・・///」
鬼切「神酒を嗜んでいた・・・それで相殺されてしまったかも・・・? しかし、神酒を嗜むとは凄い」
茨木「だろう///」
─間─
一応、似たような毒酒を作って酒呑童子に飲ませた。
酒呑「ごくごく」
茨木「・・・・・・」ゴクッ
鬼切「・・・・・・」ゴクッ
酒呑「イマイチな酒だな」 ケロリピンピン
茨木「あ・・・すまぬ!」
鬼切「す、すまない・・・(味見したけど舌がまだ痺れてるのに・・・!)」
酒呑「やっぱり、いつもの(神)酒の方がうめぇ!」
茨木「カッコイイ・・・///」
③
鬼切「ならば、俺が酒呑童子にやられるしかない」
茨木「やらん ヤられるのは私だ」
鬼切「えっ」
茨木「む?ち、違うのか?///忘れ・・・」
鬼切「違う ヤるなら茨木童子だ」
茨木「やらん」 バキッ
鬼切「ぐはっ」
茨木「この身は酒呑童子の物だ」
鬼切「もう非処女」
茨木「違っ・・・地獄の腕」 ドーーン
─間─
鬼切「ゲふ・・・話を戻そう・・・」
茨木「ああ・・・ だ、大丈夫か?」
鬼切「大丈夫、慣れてるし」
茨木「慣れるわけないだろうが、すまない・・・」 さする
鬼切「・・・っ!」(ハートに何本も刀が刺さる)
茨木「?」
鬼切「ご、ごほん!酒呑童子にやられるというのは・・・戦いで酒呑童子に貫かれていた」
茨木「まさか!」
鬼切「そう、あの時と同じようにやれば強い衝撃がくるかもしれない。覚醒する前の姿でやれば・・・」
茨木「駄目だ」 ガシッ!
鬼切「え、何故?」
茨木「痛いだろうが」
鬼切「?痛いけど死にしないし」
茨木「鬼切が苦しむのを見たくない もしも、友が記憶を戻ったら貫かれた鬼切の姿を見て苦しむんだ」
鬼切「俺を見て苦しむわけがな、」
茨木「友は優しい鬼なのだ!同じ鬼に手をかけて苦しむのを見て苦しむわけがなかろう!」
鬼切「・・・・・・茨木童子」
酒呑「鬼瓢箪」 ドドドーーン
茨木と鬼切「「!?!?」」 なんとか避けた
酒呑「おい・・・なに近づいてんだ?(なんでイラついてんだ)」ゴゴゴゴゴ
茨木「友が怒ってる・・・何故?」
鬼切「・・・・・・(この感じ・・・ 嫉妬か?)」
茨木「待て、 友よ。これにはムグッ!」
鬼切「逢い引きを邪魔するなよ」ギュッ
茨木「(ムグムグ)」
酒呑「あ?離れろ」 ドドドドドーーーン
鬼切「鬼瞬影」 ザシュッ
茨木「と、友っ鬼切っ」
酒呑「てんめぇぇぇ」
鬼切「ハアアアアッ」
茨木「くっ、どうしたらいいのだ・・・」
途中に鬼切が覚醒する前の姿へ戻る。
酒呑「なんだ、見たことあるような気がするぜ!」
鬼切「私は源頼光の刀である!首を貰い受ける!」
酒呑「あ?」ズキッ─
茨木「お、鬼切 やるつもりなのか」
ぶつかり合う。
茨木「やめろぉぉぉ」
ガギィン
酒呑と鬼切「「!?」」
鬼切の胸は貫かれていなかった。もう一つの腕が守っていた。
そして、酒呑童子の前に茨木童子が立っていた。左腕で鬼切の刀を掴んでいた。
「な!」 「あ?」
茨木「っ、この馬鹿どもがぁぁぁ」毒気が立ち込める。
「うっ?」 「ぐ!」
茨木「鬼は悲しみから産まれたのに更なる悲しみを増やすわけにはいかん」毒気が茨木童子に包み込んでいく。
鬼切「 腕が消えていく?」鬼切を庇った腕が吸いとられるように消えていく。
酒呑「・・・この感じ・・・・・・」
酒呑童子はどこか懐かしく感じていた。
茨木「それでも止めないなら俺を殺してみろ」煉獄茨木童子の姿が現す。
鬼切「い、茨木童子・・・?(私じゃなくて俺になっている!)」
酒呑「は、楽しくなったじゃねえか」
鬼切「(えぇ)」
茨木「煉獄の門」 ドドドドドーーーン
─間─
大江山は真っ黒焦げになっていた。
晴明「大江山が真っ黒だな」
小白「ずっと地響きしましたけど噴火でもしたんですかね?」
晴明「・・・いや、別の意味での噴火だろう」
小白「では、なんの噴火ですか?」
晴明「さあ」
小白「もー!教えてくださいよ~意地悪!」
晴明「知らなくてもいい事だよ。さあ、困っている依頼を解決しに行こう」
小白「ぶー!仕方ないですねえ」
晴明「行こう。小白」
小白「はーい、晴明様!」
─間─
焼き野原なった大江山の中心に3人ともボロボロなって倒れていた。もう、腕一本すら動かせない状態だった。
「「「・・・・・・・・・」」」
夜空は綺麗に輝いていた。
茨木「・・・・・・綺麗だな・・・」
鬼切「・・・はい・・・」
酒呑「・・・・・・」
茨木「・・・大丈夫か?」
鬼切「大丈夫.....」
酒呑「・・・・・・」
茨木「と、友よ・・・すまん・・・」
鬼切「返事ぐらい返せな」
酒呑「・・・・・・」
鬼切「意地っ張りだな。しかし、両腕がある茨木童子は強かった・・・・・・」
茨木「あれはあまり使いたくはなかったがな・・・煉獄の門 (鬼火4) はけっこうキツいからな(万全じゃないのもあるが)」
鬼切「そういえば、そうだった。ほぼ鬼爪だったな」
茨木「鬼火のチャージがすぐに溜まらん」
鬼切「そうか・・・それでも惚れ直すぐらい強かった・・・・・・もっと・・・ き r・・・綺麗だった・・・(危ない!斬りたいと言うところだった!)」
茨木「男の私に綺麗と言うな」
鬼切「それ以外しか・・・(女装も良かった・・・)」
酒呑「・・・ふん、俺様よりカッコいい奴はいねぇだろ」
茨木「と、 友よ!そうだ!友が一番だ友よりかっこよくて綺麗で逞しい奴はおらん」
鬼切「・・・・・・(突っ込まない方がいいのか?)」
酒呑「綺麗はいらねぇよ・・・」
茨木「何を言う!友の髪の毛が綺麗だし爪も綺麗だし肌も綺麗だし」(茨木童子が手入れさせている)
酒呑「うるせぇ!(照れ隠し)」
鬼切「・・・・・・ (突っ込まなくて良かった)」
茨木「友よ・・・///」
酒呑「だが、 たまには悪くねぇなあ。 さっきのお前は凄く懐かしいような気がして楽しかったぜ」
茨木「一一友...」
酒呑「また、闘ってくれねぇか」
茨木「もちろんだ!友が望むならいつでも応えようぞ」
鬼切「・・・・・・(苦痛の衝撃は効果が無いのかな。なら俺は居な)」
酒呑「おい、お前は鬼切と言ったか?」
鬼切「え、ああ・・・」
酒呑「この俺様にぶつかる奴そうそういねえ。なかなか悪くなかったぜ」
鬼切「─・・・(居ていいのか?)」
酒呑「だが、逢い引きは許さねぇ。あとで腕一本覚悟しろ」
茨木「待てっ!それは誤解だ」
鬼切「は、はは、戦う為にわざと嘘をついただけだ」
酒呑「本当か?性格は好かねぇな」
茨木「そうだ、相談をしただけだぞ!」
鬼切「勝手に勘違いして先手を取ったのは酒呑童子だけど」
茨木「こら!」
酒呑「チッ・・・ やはり好かねぇな」
鬼切「しかし酒呑童子が望むならいつでも応えよう」
酒呑「はっ、手え抜くなよ。 一本取られても知らねぇぞ」
鬼切「こちらこそ、首斬られないように(ぶつかり合った時、少しだけ首を斬るつもりだったのに僅かに酒呑童子から差し出してきたよ うに見えたけど・・・まさかな・・・)」
茨木「まったく、2人は・・・ あのような戦いは禁止だ!」
酒呑「もう、しねぇよ。楽しくない戦いは(それにどこか苦痛だった)」
鬼切「わかった」
「「「・・・・・・・・・」」」
茨木「綺麗だな」
鬼切「綺麗だ」
酒呑「ああ」
このまま一日中すごしていました。
作戦は失敗に終わりました。
時折、大江山からの地響きが笑いのように聞こえたとさ。