⚠️キャプション
前夜に任務で自分のせいで神々廻が死んでしまうというとても鮮明な夢をみて現実ではギリギリ助けられた為安堵と興奮とで襲っちゃう大佛ちゃんの話にする予定でした、が、書ききれずぶつ切りになってます
今さらですけど原作オサラギちゃんて神々廻さん以外を名前で読んだことありませんよね?
ーーひょっとしてこれ抱いてるいうより抱かれとるんか?あー完全にそうやな抱かれとるわ。完全にマグロになっとるし…いやもうこれ喰われてない?噛み殺されるやつやん。
華奢な見た目からは想像も出来ないような凄まじい力でしがみつくように押さえ付け、決死の形相で細い腰を打ち付けられている。誰もいない仕事終わりの現場で馴染みの後輩と…なんて言ってみると男として中々そそりそうなシチュエーションかもしれないが、白目をひん向き髪を振り乱し完全に我を失っているその様はさながらホラーじみており、現実はやはり違うらしいと今さらながら気付く。
今朝から彼女は珍しく調子が悪そうだった。具合が悪いと言う通りに顔色が悪く、菓子も食べずにキョロキョロと辺りを見回しひとり何かを思案する素振りは明らかに普段通りではなかった。
「そんなしんどいんなら今日のとこ俺ひとりで行こか?」
「駄目、それは絶対に、一緒に行く」
「…なら、えーけど」
多少の不調があってもこの後輩に足を引っ張られるなど想像もつかなかったので無理に休ませた方が後々面倒なことになると判断していつも通り連れていくことにした。
しかし道中の車のなかでは殆ど口を開かず窓の風景に目をやり、到着地のターゲットの本拠地となっている山奥の倉庫を吸い寄せられるように見つめだしてから、はじめてその判断をしくじったかと後悔した。明らかにおかしい。
「大佛どないしたん?ここ来たことあんのか?」
「……ううん、なんでもない」
「お前やっぱ休み。どっかおかしいで。俺ちゃっちゃと終わらせてくるから車で待っとき」
「駄目なの」
「…いやダメて」
「本当に、お願い、足引っ張らないから」
スーツの袖口を掴み上目遣いでそう言われるとどうにも断れない。少女漫画のようなその仕草はあまりにもいつもの男前な後輩らしくなさすぎていよいよこっちの調子まで狂ってしまいそうだった。
「分かった」