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    lemon_155c

    @lemon_155c

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    lemon_155c

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    付き合ってるけど進展してないヤスアン。
    リョの留学時期や携帯(今よりは機能低いけど、あるというご都合設定)など細かいことは気にしないで雰囲気で読んで下さい。
    付き合っても結局3人で遊んじゃってそうだな……と思って。

    『凄いでしょ?』

     携帯の短い振動でメッセージに気付いた安田は、同時に受信した画像も確認した。それは、雨上がりの空に虹がかかっている写真だった。

    『凄いね。こっちもさっきまで雨降ってたけど虹は出てないよ』

     安田はカフェで友人と課題に取り組んでいたが、ペンを離しメッセージを返すと、待ち構えていたかのようにすぐに返信が来た。

    『しかも、ダブルレインボーなんて初めて見たよ!』

     その文章は安田の脳内でアンナの声で再生された。しかし、安田にはわからないことがあり、目を細めた。

    『1つしか見えないよ』

    『濃い虹の上に大きくて薄い虹があるの! 画質の問題』
    『お母さんに言って、携帯新しいのにしてもらおうかな?』
    『ヤスと同じのにすれば、使い方教えてくれる? もうリョーちゃんに聞けないし』

     安田が返事を打つ前に、ポンポンとアンナからメッセージが送られ、その最後のメッセージに安田もハッとした。

     リョータ、アメリカ行ったんだよな。

     数日前、安田の親友でアンナの兄であるリョータがアメリカへ旅立った。安田は中高と同じ学校、しかも同じバスケ部ということで当たり前のように一緒にいたが、目標の違う2人は大学は別々だった。リョータは学力の問題で安田と同じ大学には行けないし、安田はバスケの実力ではリョータと同じ大学には行けない。しかし、リョータはたまに先輩や友人の家に泊まることはあっても、1年半、実家から通っていたので、リョータと安田の交流は続いていた。それが1年半で終わったのは、リョータのアメリカ留学が決まったからだ。大学のコーチの知り合いのツテだと安田も聞かされた。宮城家でその話を聞かされた時、安田の隣にはアンナも居て、アンナは近所に怒られるくらい大きな声をあげて喜んでいた。

     高校の卒業式で安田は、アンナに告白をした。友達の妹ということで葛藤はしたが、そもそもその友達が応援してくれてたし、もしダメでも進路が別れれば会う回数が減るので気まずさも少なくて済むと玉砕覚悟だった。真っ赤な顔をして小さく首を縦に振るアンナを見た時は驚いたが、それ以上に嬉しかった。
     付き合うといっても、結局リョータもいる宮城家に遊びに行くとか、2人きりで会う時間は僅かだった。それが、1年半続き、リョータがアメリカへ行ったことで2人きりの時間が急に増えてまだ慣れない。
     機械全般苦手なアンナは何かあればすぐに「リョーちゃん」と兄を頼った。安田はそんな2人のやりとりを見るのが好きだった。だが、それもしばらく見れない。

    『俺のわかる事でよければ。 リョータの代わりになれるかはわかんないけど』

     弱気な返事を送ると、今度はメッセージとは違うリズムで携帯が震えた。

    「はい」
    『代わりにしたいとか、そーゆーのじゃないから』
    「代わりって? リョータの?」
    『リョーちゃんはお兄ちゃんで、ヤスはカレシ、だし』
    「あぁ、うん。 ごめん」

     一緒に課題に取り組む友人が「彼女か?」と冷やかす。

    『でも、新しい携帯にしたら使い方は教えて』
    「うん」
    『使い方、覚えたらヤスの携帯の待ち受け、私の写真にするから』
    「えぇ、いいよ〜。 ごめん、友達と課題中だからまた夜に掛けるよ」
    『あ、ごめん。 ねぇ、今度は一緒に虹、見たい』
    「虹? 簡単に見れるところあるかな?」
    『考えといて。 私も考えておくし!』
    「うーん。 わかった。 また、夜に」
    『はーい』

     安田が電話を切ると、友人たちはニヤニヤとしていた。そうだろうと思っていた安田は、照れ隠しに頭を掻いて俯いた。
    「彼女とデートか?」
    「休みが合えばね」
    「高校生だっけ?」
    「年下か〜 可愛い」
    「うん。 友達の妹なんだ」
     友人たちは「おぉ」と低めの声をあげて驚いた。
    「彼女、が、虹を見たいらしいんだけど、虹ってどこで見れるかな?」
     安田が再びペンを取ると、逆に友人たちはペンを置いた。
    「俺、昔、水族館で見たぞ。 イルカショーの水しぶき上がったあとに、小さい虹が見えた」
    「滝かなぁ。 俺、たまに山登るから、天候とかによっては虹見れるぞ」
    「へぇ、どっちも知らなかった。 ありがとう」
     今までも、2人きりでも高校生のアンナに合わせて近場のデートが多かったので安田は少し考えた。どっちも少し遠出になる。受験生のアンナを連れ回していいものか、しかし、アンナは成績優秀だし、部活も引退し、本格的な受験対策の始まる前の今のうちに1度、少し遠くへ行ってみるのもいいかもしれない。安田はもう一度、アンナから送られた虹の写真を見た。やっぱり虹は1本しか見えない。携帯の画面で、この辺りかな、と思った箇所を指でなぞった。
     もっと同じものを見た時、どう思うのかを知りたい。好きなもの、笑顔になれることをもっと知りたい。今までは友達の妹というフィルターがあったが、リョータや安田の距離が物理的に離れたことでそのフィルターが外されたような気がした。

     まるでまた好きになったみたい。 虹、一緒に見れるといいな。

     安田は課題を終わらせて、早く虹が一緒に見れる場所を探そうと課題に目を向けた。
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    lemon_155c

    DONEこんなリョ彩が見たい!ということで、書き手4人でシチュエーション交換を行いました。
    私が担当したのは「事故ちゅー」です。
    学校行事とかも考えましたが、部活の方が起きる確率高いかな?と思って、部活にしました。

    ※作中、CPとしての描写はありませんが他キャラクターの彼女の有無や交際歴について触れています。
    夕暮れは赤を隠す それはいつもバスケ部にとっていつも通りの光景のはずだった。木暮の何気ない一言が発せられるまでは。
    「え? 木暮さん、彼女いた事あったんですか?」
    「佐々岡、お前彼女いたのか……」

     バスケ部ではお馴染みとなった、桜木と流川の小競り合いを止めに入った佐々岡が桜木に吹っ飛ばされて木暮と接触した。そこまでは、よくあるバスケ部の出来事だが、今日は少し違った。接触した際、佐々岡の唇が木暮の頬に触れてしまったのだ。泣きながら謝る佐々岡に対して、木暮は気にするな、と苦笑いしたが、土下座のスタイルで謝る佐々岡に宮城と三井は思わず笑ってしまった。加えて、原因を作った桜木も指を差して笑っていた。
     そんな佐々岡に木暮が「そんなに気にするなよ、お互い初めてって訳でも無いし」と言ったことで、それまでお腹を抱えて笑っていた3人は動きが止まったのだった。
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    lemon_155c

    DONE個人的にこの絡み見てみたいな〜。という組み合わせのショート詰め合わせで書いてみました。男女の片思いはありますが、カプというほどの表現はありませんが、リョ彩とヤスアンを推してる女が書いてます。
    リョータ達が3年の5月ごろのイメージ。アンナちゃんもマネージャーになった湘北を妄想。あと、桜木軍団とバスケ部も仲良しになっているだろうな〜。という妄想も詰めました。
    ふたりずつⅠ 高宮&桑田
     移動教室の途中、パシッと何か叩くような音が廊下に響いた。
    「おぉ! あれはサッカー部のエースと美人マネージャーのカップルじゃん」
     廊下を振り返り、発生元を確かめるとそこにいたのは校内でも有名なカップル。失礼と知りつつ、俺の目が輝いた。これは、凄いニュースだ!
    「訳ありっぽいから嬉しそうにするのやめなよ」
    「桑ちゃんは優しいな〜。だって、校内でも有名なカップルだし、どっちも狙ってるヤツいるぜ?これは荒れる予感だぜ」
     桑ちゃんことバスケ部の桑田くんと俺は2年で同じクラスになった。花道たちとはみんな違うクラスだし、顔見知りは他にいないので俺から話しかけた。可愛い顔のわりに意外と骨のある男で、流石部活で花道と流川に揉まれているだけのことはある。それに、俺としてもラッキーなのは花道たちといると女子が話しかけてこないのに、桑ちゃんといると女子が普通に話してくれる。そんな訳で、すっかり俺はクラスで桑ちゃんといる時間が増えた。
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