「うぅぅ〜〜どう考えてもオレっすよぉ!!」
「精神的には茨です!!」
「オレとキスするんすか?嫌です!!」
「ジュン!腹をくくれ!ここから出られませんよ!」
恐る恐る目を開けると、目の前にはオレの顔。
「い、茨は嫌じゃないんっすか?!自分の顔とキスするの」
「嫌ですが、そうは言ってられないでしょう。仕事だと思って!さぁ!キスしろ!」
なぜかやる気な茨(オレの顔)からキスすれば早く済むはずなのだが、この部屋の張り紙にはでかでかと
『受けの顔からキスすると出られる部屋』
と書かれているのだ。
今のオレたちに当てはめると、受けの顔は七種茨なのに、なぜか精神が入れ替わってて、受けの顔(精神:オレ)となっている。
もう一度張り紙に目を向ける。ご丁寧にも『受けの顔』と書かれてあるのが腹立たしい。
1090