花屋の花子と新米警官のお寧々のハナシ様々な店が立ち並ぶ路面電車通りに面したその一角、とある花屋で花子は働いている。
物好きな店主の意向で、こじんまりとしながらも春先は色鮮やかに様々な花を、秋から冬は椿を主に取り扱うという一風変わった花屋だ。
学生時代のアルバイトから世話になってそのまま就職。忙し過ぎず、暇過ぎずなこの平和な仕事は正直向いていると思う。まあ、花束のラッピングは未だ独創的?ゲージュツテキ?すぎてまだやらせて貰えてないけど、それは置いといて。
今日も客足が一旦落ち着いたところでそろそろ水の取り替えしなきゃな と店の前に足を踏み出せば、いつもの彼女がいた。
「あれ、ヤシロ?こんにちは。制服ってことは今見廻りかな、お疲れ様」
「こんにちは花子くん!そうなの、今日も街の平和のためにパトロール中なのです!花子くんもお仕事お疲れ様」
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