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    いちご

    @pyn_pyn45

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    いちご

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    左銃で30日CPチャレンジ5日目です。
    キスはキスでも……?

    #左銃
    cannonStreet
    #30日CPチャレンジ
    30-dayCpChallenge

    Day.5【キスをする】 ひと仕事終えた後の一服は格別だ。マイクを使い終わった後の独特な高揚感を落ち着けてくれる。ふう、と煙を吐き出す銃兎は、隣で舎弟に連絡を入れている左馬刻を眺めていた。
     元The Dirty Dawgの碧棺左馬刻。以前、一度だけ世話になったことがあるが、そんな彼に口説かれてチームを組んでいるなんて、なんとも不思議な縁だと思う。彼の隣で共に紡ぐリリックは、銃兎にとって特別なものだった。
     通話を終えた左馬刻は紫煙を燻らせる銃兎を見つけると、自身も煙草を取り出して口に銜える。続けてライターを取り出そうとポケットに手を突っ込んだかと思うと、顔を顰めてから舌打ちを零した。そして、じい、と銃兎を見つめる。
    「ん」
     左馬刻が煙草を咥えて、口先で揺らす。銃兎はそれが火をくれという合図だと察して、自身のライターを取り出そうとしたのだが、その手は左馬刻に制されたのだった。
    「ちげーよ」
     ぐっと顔が近づけられる。長い睫毛が至近距離で揺れたかと思うと、触れ合った煙草の先端がジジ、と音を立てて火を移した。左馬刻の呼吸をすぐそこで感じて、銃兎は瞬きさえもできなくなった。
    「ん、サンキュ」
     ゆっくりと顔が離されて、左馬刻が煙を吐き出す。思わず固まる銃兎に、左馬刻はフハ、と楽しげに笑った。
    「ンだよ、その顔」
     自分でもどんな顔をしているのかなど分からない。それ程に衝撃的だったのだ。
    「ウブなウサちゃんかーわい」
    「……悪かったな、ウブで」
    「んーや、その逆」
    「逆?」
    「銃兎がウブで良かったってことだよ」
    「なんだそれ……」
     肩を組まれて、コツンと額をぶつけられる。左馬刻の重めなフレーバーが舌に乗って、銃兎のフレーバーを染めていった。
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    DONECJで30日間CPチャレンジ6日目
    Wearing Each Others’ Clothes 衣装交換
    ーーー
    ⚠️現パロ
    大学生でルームシェアをしているCとJが互いの服をシェアしている話
    6:Wearing Each Others' Clothes シーザーとルームシェアを始めてから変わったことは沢山ある。例えば出かけた先から自宅に帰った時に「おかえり」と言ってもらえること。それから家事を分担できるようになったこと。家賃や生活費を折半することで少し生活にゆとりが生まれたこと。少し考えてみるだけでもおれの頭の中には沢山のことが思い浮かぶ。

    その中でも一番良かったこと聞かれれば、おれは間違いなく彼と私物を共用することができるようになったことだと答えるだろう。


    「はあ〜、疲れた! 今日もいっぱい買い物できたぜ」
    「まさかこんなにお金を使うことになるとは思ってなかったが……」
    「とか言っちゃってェ、全然後悔してねぇくせに!」
    「まあな」

     玄関の扉を開けると部屋の中は真っ暗闇に染まっていた。先に家の中に入って靴を脱いでいるシーザーの後ろから腕を伸ばし、おれは廊下に明かりを灯す。よく見えるようになった室内は家を出た時と同じままで、当たり前のことだが少しだけほっと安心する。家に帰ってきたって感じだ。
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