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    いちご

    @pyn_pyn45

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    左銃で30日CPチャレンジ9日目です。

    #左銃
    cannonStreet
    #30日CPチャレンジ
    30-dayCpChallenge

    Day.9【友達と(みんなで)遊ぶ】『王様だ〜れだ!』
     酔っ払った男たちのやることに、特に意味などない。考えるだけ無駄である。それは、「ハマの最凶最悪なヤロウドモ」と謳われた、ヤクザ・警察・元軍人であるアウトローな彼らも同じなのであった。
    「あ、私ですね」
    「銃兎が王様か」
    「ウサちゃんは一体どんな命令すんだァ?」
     銃兎はふわふわとした頭で思考を巡らせる。どうせなら自分に得のある命令にしたい。
    「ふふ、じゃあ2番の人にマッサージでもしてもらいましょうかね」
    「お、2番俺様だわ」
     以前一度だけ受けたことのある理鶯のプロ顔負けのマッサージが恋しくなっていた銃兎は、「2」と書かれた割り箸を顔の横に掲げた声の主に顔を顰めた。
    「げ、左馬刻かよ……」
    「ンだよ、自分で命令したくせに」
    「やっぱり1番の人でお願いします」
    「ァ?左馬刻サマによる出張マッサージはキャンセル不可なんだよ!」
    「うわあっ!?」
    銃兎は左馬刻に勢い良く押し倒された。酔っ払いは容赦がない。まあ左馬刻の場合は酔っ払っていなくても容赦などないが。
    「うっし、王様ウサちゃんのためにたァっぷり揉んでやんよ」
    「ちょ、馬鹿!どこ揉んで……ッ、!理鶯だっているのに……!」
    銃兎はチラ、と理鶯を見る。目が合った理鶯はひとつ大きく頷いた。
    「銃兎、大丈夫だ。王様の命令は絶対なのだろう?」
    「じゃあ1番の人!2番の人を止めてくださいッ!」
    「ばーか、命令できンのは一回だっつーの!」
    「うわっ!ほんとやめ……っ!ンッ……♡」
    「…………」
    「…………」
     ……やってしまった。二人の視線が痛い。銃兎は思わず手で顔を覆った。
    「……なァ、理鶯。王様の命令は絶対だったな」
    「ああ」
    「ンじゃあよ、この街の王様は誰だ?」
    「……左馬刻、だな」
    「じゃあ俺様の言うことは?」
    「無論、絶対だ」
     理鶯はそう頷いてから、すっくと立ち上がった。手入れの行き届いた相棒のライフルを背負って、玄関へと向かい出す。
    「おし、じゅーと、理鶯の許可出たぞ」
    「い、いやいやちょっと待て!理鶯も!貴方今日は私の家に泊まるって言ってたでしょう!?」
    「小官は仕掛けた罠の確認に行くだけだ。一時間……いや、二時間程で戻ってくる」
    「悪ぃな、理鶯」
    「構わない。何せ、王様……いや、左馬刻様の命令は絶対だからな」
     こんなときでも元軍人の穏やかな笑顔は健在のようだ。……やめてくれ、いたたまれなくなる。
    「じゅーと、二時間だって♡」
     左馬刻がするりと手を伸ばした先が既に兆してしまっていた銃兎は、酔った頭で思ったのだった。
    「(二時間って何時間だっけ……)」
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    DONE30日CPチャレンジ1日目
    Holding hands 手をつなぐ
    ———
    原作軸(地獄昇柱〜最終試験前)
    CJがヴェネツィアで喧嘩したり仲直りしたり特別な気持ちに気づいたりする話
    1:Holding hands 継続は力なりという諺の通り、アドリア海に浮かぶエア・サプレーナ島に到着してから連日怠ることなくジョセフとシーザーは波紋の修行に励んでいる。これも全てはジョセフの体内に埋め込まれた毒薬のリングを取り除くため、そして現代に復活してしまった柱の男たちを倒すため。限られた時間で最大限の成果を上げるべく、二人は文字通り死に物狂いでリサリサを始めとする師匠たちの厳しい指導に食いつこうと日々もがいている。
     この日も二人は熱っぽい潮風が吹き抜ける炎天下で厳しい鍛錬に励んでいた。朝早くから遠泳に組み手とハードスケジュールでトレーニングをこなせば、まだ太陽は南中すらしていないのに二人の身体はとてつもない疲労に悲鳴をあげ始める。これでもこの島に来た当初に比べれば体力も続くようになった方ではあるが、やはり圧倒的な強さを誇る柱の男たちに対抗するにはまだまだ力不足を感じる。ジョセフにしてもシーザーにしても、一刻も早く力を身につけたいという気持ちは同じで、限界を訴える身体を無視して次の鍛錬は何だと決意に煌めく瞳を自らの師に向ける。
    11260

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    DONECJで30日間CPチャレンジ6日目
    Wearing Each Others’ Clothes 衣装交換
    ーーー
    ⚠️現パロ
    大学生でルームシェアをしているCとJが互いの服をシェアしている話
    6:Wearing Each Others' Clothes シーザーとルームシェアを始めてから変わったことは沢山ある。例えば出かけた先から自宅に帰った時に「おかえり」と言ってもらえること。それから家事を分担できるようになったこと。家賃や生活費を折半することで少し生活にゆとりが生まれたこと。少し考えてみるだけでもおれの頭の中には沢山のことが思い浮かぶ。

    その中でも一番良かったこと聞かれれば、おれは間違いなく彼と私物を共用することができるようになったことだと答えるだろう。


    「はあ〜、疲れた! 今日もいっぱい買い物できたぜ」
    「まさかこんなにお金を使うことになるとは思ってなかったが……」
    「とか言っちゃってェ、全然後悔してねぇくせに!」
    「まあな」

     玄関の扉を開けると部屋の中は真っ暗闇に染まっていた。先に家の中に入って靴を脱いでいるシーザーの後ろから腕を伸ばし、おれは廊下に明かりを灯す。よく見えるようになった室内は家を出た時と同じままで、当たり前のことだが少しだけほっと安心する。家に帰ってきたって感じだ。
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