君という光、夢見たあとで。正直に言おう。かなりドキドキしている。
ユキから「遊びに行こう」と誘われたのは「波間にkiss」のダンスレッスン後の休憩中だった。
サラサラの髪を見つめながら、しばし固まる。
「一度二階堂さんと遊んでみたかったんだ。二階堂さん可愛いし、持ってるものも可愛いからどういう物を使ってるのかなって。」
そう言ってにこっと笑う。私は尚固まっていたが、ようやく口から出た言葉は、
「ま、まぁ別にいいけど?」
それだけだった。ユキはにっこりと笑いながら、言葉を紡いだ。
「やった!楽しみ!」
詳細はLINEで、と言ってユキは自動販売機へと向かった。今まで友人という友人を作らなかった(面倒くさいから)ので、どう接していいか分からない。どういう反応をしていいか分からなかった。それで出た言葉が、上の言葉だった。
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