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    加古のゴミ集積場

    @DgZimp

    廃材置き場

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    元マフィア系クールメイドの車の話

    Z-tuneルックは信頼の証。750psの怪物ER34に迫る。 「今まで色んな車に乗ったけどこのスカイラインは最高の車。ランボやコルベットだって目じゃない。」

     そう自分のマシンを評してくれたのはアメリカはカリフォルニア生まれの28歳、シヴィル・カーターさん。
     4年程前に来日して現在は日本で使用人として働いているバリバリのアメリカン。
     アメリカ本国時代はかなりヤンチャしていたらしく、アングラなストリートレースの元締めとして、更にはストリートレーサーとしてダッジ・バイパーやチャージャーを駆っていた時期もあったそう。
     彼女の車との出会いは12歳で、父の友人が乗っていたフォードマスタングに乗車した時、その圧倒的な加速力に取り憑かれ、家族や親戚の協力もありクルマ大好き人間へと成長。免許取得が出来る16歳になると直ぐに購入したのがC4型シボレーコルベットで、当然の事ながら弄りに弄り倒しその楽しさを堪能した。
     そんなアメ車党の彼女が日本に来て購入した2台目の車がこのベイサイドブルーのER34クーペだ。(1台目はZ33型フェアレディZみたい。)
     この車を選んだのはアメリカ本国時代の友人がきっかけで、一緒につるんでいた彼の愛車がBNR34型スカイラインGT-Rだったそう。
    「ヤツのRはカリフォルニアで一番早かった。当時乗ってたバイパーは850psはあったが結局ドラッグレース以外で勝つ事は叶わなかったよ。他にもシルバーの35Rに乗ってる嬢ちゃんも居て、よくつるんでた。そこからかな、日本に行ってみたいと思ったのは。」
     そして来日して34Rを探したのだが、今となっては超貴重な高級車。おいそれとチューンドに使えるマシンも見つからず、一度は諦めることに。しかししばらくしてグレードは下がるもののER34型スカイラインの存在を知り、雇用主の知り合いから150万円で購入した。
     彼女好みのFR車ということもありスグにこの車のトリコになり、次第にハードなチューニングを重ねるようになる。
     ボンネットを開けてお目見えするエンジンはRB25DETベースのRB27エンジンで、87φピストンやI断面チタンコンロッド等が採用。タービンにはボルグワーナー製を2基搭載、MAX出力は脅威の750馬力!!
     主なバトルステージは首都高とサーキットらしいが、港湾でのドラッグレースでも活躍出来そうなパワー。
     またエンジンルームの中は貴重なNISMO製のチタンタワーバーやカーボンインレットダクトが採用されている。
    エクステリアもフルNISMO製で、外観は伝説の限定車、「Z-tune」にそっくりだ。
     ここまで派手に改造したマシンなのに外観をシンプルなNISMO系でまとめる理由は一種のリスペクトなんだって。
    「このエアロやパーツは、BNR34を生み出した最高の職人達が最適に造形したモノだ。一端の車好きとして、彼等に対する敬意と信頼を込めて採用している。なにより、全体が纏まっていて美しいエアロだろう?」
    これらのエアロパーツは34GT-R用の純正パーツ等も使用してワイドフェンダー化されたボディーに違和感なくまとまっており、Rのエンブレムが付いていれば34Rだと言われても気が付かないだろう。
     ボディもスポット溶接増しやロールバー、アンダーフロアにも補強が施され高い剛性感を出すのに一役買っている。
     足回りに目を移すと、サスはオーリンズ製の車高調整タイプをベースにセッティングを重ねたもの。
     後回しにしがちなブレーキも700馬力越えのパワーに対応するべくR35GT-R用のブレンボ製ブレーキを移植、ブレーキエアガイドも装備することによってキャパシティさらにを高めている。
     排気系にはヴェルディナNE-1を採用、R34専用に開発された逸品だ。
     インテリアは比較的シンプルで、スピードメーターにはNISMOの320km/hメーターを採用、ダッシュパネルには34R純正をモチーフとしたワンオフのMFDがセット。
     サーキット走行にも対応する為にセンターコンソールにはHKS製サーキットアタックカウンターを採用、ステアリングはナルディの350φだ。
     シートはレカロのSP-GTII、助手席はSR-IIIに変更。
     レカロはアメリカ時代からお気に入りらしく、よく採用しているらしい。
    「内装を剥がしたりエアロを変えればもっと早くなるだろうが、速さに今のところ不満は無いし面白くない。仮に無理してBNRを買っていたらここまでのマシンには仕上げられなかっただろうな。」
     彼女の作り出した愛車への愛は、自らの手によって隅々までキレイに磨き上げられている事からもよくわかる。
     マッスルカーの本場アメリカで様々なハイパワーマシンを乗りこなしてきた彼女にとって、この怪物スカイラインはこれまで乗ってきたクルマ達の中でもとびきりの1台なのだ。
     スペックだけじゃなくて独特の美学にも振ったマシンメイクはカッコイイチューニングカーライフの王道と言えるかもね。



     SKYLINE 25GT-TURBO (ER34Coupe)'99
     DRIVER:シヴィル・カーター
     エンジン:RB25DET改RB27/750ps仕様
     最高出力:750ps
     最大トルク:85kg-m
     吸気方式:TB
     駆動方式:FR
     車両重量:1450kg
    パワーウェイトレシオ:約1.93kg/ps
     
     OWNER's PROFILE
     年齢:28歳
     職業:使用人
     チューニングカー歴:11年
     現在所有中の車:ER34、Z33
     車歴:シボレー・コルベット、ダッジ・バイパー、チャージャーなど5台
     よく走りに行くステージ:サーキット、首都高全般
     車以外の趣味:射撃競技

     
     
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