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    Irusu3U

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    Irusu3U

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    リクエストでンピパーティの同級生な🐆🐼を頂きました!!
    好きなのは好きだけど、えっちなのはいくない!!🐼と可愛過ぎて手が止まらないと犯行を供述する🐆となります!!よろしくお願いします🥺

    #ルチスパ
    spaghettiSpa

    えっちは結婚してから!!四月、桜舞い散る中、スパンダムは絶好調であった。
    何故ならば、父も卒業した名門校CP学園に首席合格したからだ。
    スパンダムの友人と言う名の腰巾着共も合格しており、環境も申し分ない。
    スパンダムは父も勤め上げたと言うCP学園の生徒会長、通称、総監になるのが在学中の目標だ。
    総監になった生徒は将来、素晴らしい政治家になると言われている。
    実際、スパンダムの父も有名政治家だ。いつか、スパンダムは後を継ぎたいと思っていた。
    だから、このCP学園はスパンダムの夢への新たな一歩なのだ。
    そんな訳で、期待に胸を膨らませ、スパンダムは入学式に向かっていた。
    新しい出会いはないだろうし、スパンダムの予定通りの未来しかないだろう。
    それでも、ついつい、浮き足立ってしまうものだ。
    だから、まぁ、ある意味必然だったのかもしれない。
    スパンダムは不運なのだ。
    特にとびっきり幸せな時に発生するタイプの。
    スパンダムは車に轢かれた。
    学園にいざ、入ろうとした瞬間、猫を避けようとした車に轢かれた。
    人ってすげぇ飛ぶんだな、初めて知ったわ。いや、知りたく無かったが??
    痛いとか思う前には???????となっているうちにコンクリートに体を叩き付けられ、全身の骨を粉々にされたのである。
    入院二年間と留年が決まった瞬間だった。
    それでも、スパンダムは必死こいて勉強もしたし、リハビリにも励んだ。
    結果として、半年早く復帰が決まり、この学力ならばと一年生に編入したのだが。
    「スパンダム、自由課題のレポート、俺とペアを組むぞ」
    「あ、あの、旦那…隣の席の人と組まなきゃいけないって、先生が」
    「なるほど。おい、お前、この席を寄越せ」
    「ひぃ!分かりました!!」
    スパンダムの隣の席だった山田はロブ・ルッチの威圧にあっさりと自らの席を売り渡した。
    そして、悠々と腰掛けたルッチはスパンダムに無理矢理被るように厳命したボーラーハットの角度を調節する。
    「フッ…似合ってる」
    「あー、ありがとうございます、旦那。でも、あの、そろそろ、旦那以外とも話したいなァ…って俺は思っていて!ね?ほら、同級生とのコミュニケーションとらねェと!!」
    「気にするな。CP学園の総監として、当たり前の事だ。俺はお前の面倒を見るように理事会から申し渡されている。他の連中にその任務を勝手に任せるわけにはいかない」
    いや、お前、絶対嘘じゃん??そんな甲斐甲斐しい奴じゃないじゃん??隣のクラスに転校生来てるけど、お前、面倒見ずにジャブラに押し付けてたじゃん???
    スパンダムの手を取り、指先に軽くキスをし出したルッチがスパンダムとの顔合わせ直前まで、そんな雑用、下っ端共にやらせとけと言っていたのをスパンダムは知っているのだ…カクから聞いた。
    でも、編入初日、おっかなびっくりしながら、クラスメートに挨拶したスパンダムを見たルッチがすっと手を挙げ、俺の隣で面倒を見ますと別に空いてなかった席を強引に空けさせ、スパンダムを横に呼び寄せたのである。
    何も知らなかったスパンダムはありがとうございますと愛想笑いをした。
    それだけだ。
    断じて変な事はしていない。
    神に誓っても良い。
    つーか、スパンダムは事故の後遺症で顔面の骨が歪み、いかつい矯正器具をしていたのだ。
    そんな男がちょっとヘラッと笑っただけで、何があるってんだ。
    ただ、そんな挨拶だけで、ルッチはスパンダムに惚れた。
    目が見開かれ、スパンダムを一日中ガン見し、他のクラスメートと話そうとすれば、邪魔をし、彼の幼馴染達である生徒会役員達に救出されるまで、ルッチはスパンダムを膝の上に載せたのだ。
    腰もケツも、ちょっと胸も撫で回され、スパンダムは正直、半泣きだったし、今夜、俺の部屋に来い…とルッチの寮室に呼び出されそうだったから、セクハラよ、ルッチと助け出してくれたカリファはスパンダムの神である。
    本当に最高。
    ちなみに度重なるセクハラに遂にスパンダムはビクビクしつつも、そう言うえっちな事は言わないで欲しい、怖い、ルッチと泣いたら、可愛いとルッチは許してくれた。
    それでも、時たま腰を抱いてくるから、油断出来ない。
    いや、可愛くねェから、俺。
    「可愛いな、俺の未来の伴侶は」
    「ワハハ…じょ、冗談が上手だなァ〜、旦那は」
    「照れやがって」
    スパンダムと結婚する気満々なのだ、この男。
    一回もスパンダムは認めてないのに、それはもう、隙あらば、ベタベタと触りまくってくる。
    その堂々たる態度にスパンダムは口元を引き攣らせる。
    一応、2歳ほど下の筈なのにこいつマジで太々しい。
    まぁ、留年してる年上のスパンダムを可愛い可愛いと口説くルッチの異常行動はクラスに受け入れつつある。
    「今日は図書館で二人っきりだな、スパンダム…なんなら、一晩中一緒でも俺は構わないが」
    「いや、マジで怖い怖い何言い出してんだ、こいつ」
    「照れるお前も可愛いな」
    「本当無理カリファ呼ぶからな、ルッチ」
    「他の奴の名前を呼ぶな、抱くぞ」
    「…カリファーーー!!!!!!助けてェエエエ!!!!!!!!」
    嫉妬深い上にすぐにすけべになるルッチにスパンダムは救援を呼んだ。
    ちなみに飛んで来たカリファは教室でおっぱじめようとしたルッチを蹴り飛ばしてくれた。本気でやっても、ルッチは死なない。馬鹿みたいに強いから。
    押し倒されたスパンダムは泣きながら、カリファに抱えられて保健室に消えて行く。
    これが最近の流れである。
    保健室には先生が居らず、受付に名前を書くと座りましょうとカリファにソファーに案内された。
    「スパンダムさん、大丈夫ですか?」
    「だ、大丈夫じゃない…ルッチの奴、え、えっちな事してくるの、こ、怖いもん」
    「えぇ、ルッチが悪いですね」
    えぐえぐと泣き出したスパンダムは年上とは思えないほど幼い。
    カリファは確かに可愛いのよね、この人と眉を下げる。
    年上の同級生の面倒?誰が見るかと言っていた幼馴染がその同級生にセクハラかましていた現場を発見した生徒会は幼馴染を吊し上げた。
    そこまで、よろしくしろとは言われてねェだろうが!!とセクハラ親父みたいな事をジャブラが言ったが、ルッチの方が酷かったので、何も言えなかったのよ。
    「可愛いと思ったら、手が止まらねェ…仕方ないだろ」
    「犯罪者の供述じゃ」
    「三年後の俺達の結婚式には呼んでやる、お前達」
    「精神鑑定に持ち込んで無罪にする気かの?」
    「スパンダムが俺を寂しがって泣いてる気がする」
    「お前さんを怖がって泣いとるんじゃ、ルッチ」
    カクの鋭い指摘を恋する化け猫は一切聞いていなかった。
    とりあえず、襲うな、嫌われるぞとコンコンと説教をしたが、何処まで効果があるかは分からない。
    それに、まぁ、馬に蹴られたくないのだ、みんな。
    「でもな、お、俺だって、ふ、普通にしてくれたら、そんな、わ、悪い奴とは思ってないし、守ってくれるし…ルッチが、あ、あのき、嫌いだとかじゃねェんだ、むしろ…す、好きだし」
    「可愛い」
    「え?」
    「いえ、分かってますよ、ルッチのセクハラが困るんですよね、スパンダムさん」
    「うん」
    コクリと頷いた年上の同級生に可愛いが過ぎるわとカリファは眩暈がしそうだった。
    スパンダムはイキリクソガキだったのだが、長期間の入院により、挫折を繰り返した結果、クソガキ度が大幅に下がったのだ。
    つまり、ただのちょっと性格が悪い箱入り息子の爆誕である。
    ルッチに揶揄われても、ある程度までは言い返すし、なんなら、口が悪いのだが、えっちな展開にはすこぶる弱かった。
    スパンダムは別にルッチが嫌いじゃない。
    スパンダムにはとびっきり優しいし、カッコいいし、強いし、守ってくれるので。
    でも、えっちな事をされると頭がふわふわしてしまい、怖いのだ。
    「なぁ、えっちな事、やめてくれってルッチにお願いしたら、やめてくれると思うか?」
    「絶対にやらないでくださいね、明日には学生結婚させられますよ、スパンダムさん」
    「ひッ!!絶対に言わねェッ!!」
    顔を赤くしながら、カリファの言う事に従う素直な男にやっぱり、可愛いのよねと思う。
    ただ、まぁ、ちょっと自衛手段を身に付けないとすぐに学生結婚させられそうなくらいチョロいのが大問題である。
    「では…こう言ってはどうでしょうか?」
    「ん?」
    耳元でコソコソと囁けば、そんな事であのルッチが大人しくなるかァ?とスパンダムは眉を下げる。
    だが、これくらいしか方法がないのだ。
    そして、時間切れらしい。
    荒々しく開け放たれた扉の先にはちょっと汚れたルッチが居た。
    「スパンダム、大丈夫か?俺が来たぞ、カリファに何かされてねェか?」
    「セクハラよ、ルッチ」
    「お前が言うなで大賞受賞だぞ、ルッチ」
    「フッ…早く図書館に行くぞ、スパンダム」
    「あのな、都合の悪い事を聞かないフリすんのは良くないからな、ルッチ」
    スパンダムの手を取り、歩き出そうとするルッチにカリファは肩をすくめ、スパンダムにやってくださいとアイコンタクトを取る。
    一瞬、躊躇ったようだったが、このまま、二人で課題をする方が問題だと分かっているスパンダムは小さく頷いた。
    「ルッチ」
    「なんだ?結婚したいか?」
    「ちげぇ!!ヴァカ!!!!…あ、あのな…その、えっちなのは、嫌いになるからな…!」
    「………は?」
    「だから、俺にえっちな事したら、嫌いになるって言ってんだよ!!もう!!ルッチのすけべ!!知らねェから!!ヴァーカ!!ヴァーカ!!結婚するまで、大人しく待ってろ!!!!」
    プンプンしながら、スパンダムは固まったルッチを置いて行った。
    しばらくして、ルッチはカリファの方を向く。
    「俺の事を好きなスパンダムが可愛い」
    「良かったわね、ルッチ」
    「俺達は三年後に結婚する」
    「貴方がセクハラを辞めたらね、貴方には難しいかもしれないけど」
    「……バカヤロウッ」
    「はぁ…早く行かなくていいの?」
    カリファが促すとルッチは風よりも早く駆けて行く。
    幼馴染も可愛い年上の同級生もカリファは気に入っているのだ。
    だから、上手くいけばいい。
    三年後に身に付けるドレスを考えながら、カリファは柔らかく笑った。
    ちなみに翌日、ルッチの顔面には紅葉が咲いていたので、なかなかそれは前途多難らしい。
    セクハラよ、ルッチ。
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