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    suno_kabeuchi

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    suno_kabeuchi

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    i7/SS100本ノック
    楽とモンとあったかシーツ

    ##i7_SS

    もこもこにまどろむ からりとよく晴れた、もとい晴れすぎた今日は洗濯物が一瞬で乾く。どうせならと全員分のシーツもタオルケットも午前中に洗って干したが、午後一番には既に乾いていた。いくらなんでも早すぎだろ、と楽が呟く。広々としたベランダにずらりと並ぶシーツとタオルケットの海に手を差し入れる。慣れた手付きで回収すると鼻腔に柔軟剤の香りが滑り込む。心地良いそれに顔を寄せて思い切り肺いっぱいに流し込む。天が「絶対にこれ」とセレクトしたものだが、楽も龍之介も気に入ったので珍しく異論なく決まったブランドのものだ。
     カンカン照りの今日は少し外に出るだけで汗ばむ。風は多少出ているが、それでも暑いことに変わりはない。あまり外にいるのもよくないと楽は物干し竿掛けを下ろし、早々に空調の効いた室内に戻った。
    「………ん?」
     ベランダの鍵を掛けて取り込んだシーツとタオルケットを見れば、一部が不自然に膨らんでいた。何かと思ってめくってみれば、すやすやと気持ちよさそうに眠っているモンたちの姿があった。互いに身を寄せ合っている。楽の脳内に三色団子が浮かんだ。
     できれば早いところ回収してそれぞれベッドに敷きたいのだが、こうも爆睡されては起こすのもどうかと思ってしまう。
    「ったく。モン天の奴、涎垂らしてるじゃねぇか。本当に食い意地張ってんな」
     口をもごもごさせるモン天を見て吹き出した。
     二人が帰ってくるまで時間があるし、夕食の準備をするにも早い。それならばもう暫く期間限定の寝床として提供してやろうと思ったのだ。
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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