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    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

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    suno_kabeuchi

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    twst夢/イデア
    喧嘩を売られたので色つけてお買い上げしたはなし

    ##twst夢_SS

    なお後で悶え苦しんだ模様「イデア先輩って意外と語彙力ないですよね」
    「開口一番どうした? 戦争? 戦争?」
    「そんな『処す? 処す?』みたいなノリで言われましても」
     ぽろっと出た一言を拾われてしまって苦笑を浮かべた。ヘッドホンしてるくせになんで聞こえるんだと思ったら「ちょうど曲の切り替えだったんだよ」と補足された。人の頭の中を見ないでもらっていいですか?
    「で、なんで突然罵倒してきたんです? 拙者、舌戦で負ける気などありませんが? 言葉の限りを尽くして論破してあげるから掛かってきなよ」
     バチバチの戦闘民族じゃないですかやだー。
     おめめ爛々で口角を釣り上げるイデア先輩につくづく負けん気が強いなこの人と認識を強めた。ビビリのくせにハチャメチャ負けん気が強いの、ナイトレイブンカレッジ生ってかんじ。
    「じゃあ私のいいところ言ってみてくださいよ」
     にやにやと人を食ったような笑みを浮かべて言い放ってやれば「………は?」と鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。予想通り。
    「ほら、できないでしょう。私は超余裕ですし、お望みとあらば録音上等で語り聞かせて差し上げますよ?」
     これは嘘じゃない。というか過去にやったことがある。その時は顔を真っ赤にして逃げられてしまった。今はもっと広く深く語れる自信だけがある。開始一分でノックアウトしてやろう。
    「………誰がやれないなんて言いました?」
    「えっ」
    「君のいいところだっけ? まず───」
     そうして本当に私の美点を言い始めてしまって顔面が爆発した。
    「ああああごめんなさいごめんなさい!! ガチっぽく聞こえるから本当にやめてくださいお願いします!! すみませんでした私はクソザコ敗残兵です許してください!!」
    「即落ち2コマか? まだ十秒と語ってないというのに。まあ続けますけど」
    「だめだめだめ本当にだめです!! もういいです! もう充分です!! 舐め腐ってすみませんでしたもう二度と絶対刃向かったりしませんからあ!!」
     その後、半べそ掻いて必死に許しを乞うたらようやく気が済んだのかお許しが出た。解放されてぐったりとその場に倒れ込む。どうしたってこんなに強気になったんだこの先輩。何か変なものでも食べたのだろうか。
    「全然懲りてなくて草。やっぱり足りなかったのでは?」
     ニタ、と勝ち誇った最悪ヴィランスマイルを浮かべたイデア先輩に半泣きで謝り倒した上に縋り倒した。無事回避した。自分の優位環境になった途端にこれだよ!
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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