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    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

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    suno_kabeuchi

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    i7SS 100本ノック 31本目
    モンてんと名探偵

    ##i7_SS

    ぼくはめいたんてい! 眼鏡にポシェット、ヘアピン代わりにリボンを付けてモンてんが胸を張っている。とりあえず写真を撮ってから協力者であろう龍之介に問えば。
    「『オオカミ少年と少年探偵』のドラマを見て影響されたんだって」
     可愛いよね、とニコニコ顔でふんすふんすしているモンてんを見つめている。陸を選択するとはわかっている、と天はしたり顔で頷いた。
     そんなキュートな探偵は虫眼鏡を片手にあちこち覗き見ている。TRIGGERの面々は比較的綺麗好きなのもあって汚れらしい汚れもなく、物が散乱しているなんてこともないから退屈なんじゃないかと天がこっそり観察していると、何かに気づいたようにモン天がテレビ横の隙間に潜り込んだ。数十秒後、ぴょっこり出てきた。何やら得意気な顔をしている。
    「何か見つけたの?」
     天の問いかけに勿体ぶるように「ふふん……」といった顔を見せつけると、ばばーん! と効果音が聞こえてくる勢いで何かを掲げた。きらきら光る透明なビー玉だった。
    「ああ! それこの間のラムネのビー玉? いつの間にか無くなっちゃってたけど、テレビの隙間に入りこんじゃってたんだね」
     そんなものがなんであるのかと首を捻る天の上から掛けられた答えになるほどと手を打った。ところでそれはそれとして。
    「モンてん、埃がすごく付いてるから先にお風呂しようか」
    「もこもこだから埃がいっぱい取れちゃうんだね……」
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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