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    suno_kabeuchi

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    suno_kabeuchi

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    twst夢/イデア・シュラウド
    泣いてるところに出くわしてしまったはなし

    ##twst夢_SS

    通り魔的クライ・ベイビー「あっ」
    「えっ」
     ばったり出くわした君が泣き腫らした目をしているもんだからつい声が出たよね。ついでに足が止まるよね。つまりどうあってもここから逃げ出すには不自然をぶっちぎらないといけないってワケ。
    「じ、じゃあ拙者はこれで……ぇえええ!? なんで泣いた!?」
    「す、すみません! ちょっと色々ありまして!」
     ダムが決壊でもしたんかってくらいぼろぼろ泣かれたら流石の拙者も放置はできないんですが!? だってどう考えても戦犯拙者になるじゃん! かといって誰かを泣き止ませるなんてやったことは……なくはないけど遥か昔だぞ。しかもよく知ってる相手。応用とかできるの、僕?
    「っすみません……すみません……」
    「な、泣きながら謝られても拙者が悪いみたいになるからやめてもらえません!? 拙者は何もしてないよね!? まさか存在がキモすぎて泣けてきたとか?」
    「それはないです」
     ぐしゃぐしゃの顔のくせにきっぱりと言うものだから「あ、ハイ………」しか言えないよね。だからと言って泣き止んでくれないと非常に困るんですけど。万が一誰かに見られたら拙者の学園生活が一瞬で炭色になるから。
    「僕にどうしろって言うんだよ………」
    「どうもしなくていいですけど………」
    「じゃあさっさと泣き止んでくんない? この現場、どう足掻いても拙者が君を泣かしたみたいじゃん」
     ほとほと参って溜息が出る。僕が泣かしたわけじゃないらしいけど、事情を知らなかったら完全に事案なんですわ。
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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