伊藤乃蒼☆quiet followDONE多作ワンライお題:時計 カチコチカチコチという時計の音を聞きながら飲むコーヒーが男は好きだった。新聞も読まず、テレビも見ず、ただただ時計の音を聞きながらコーヒーを飲み一息つく。 これが至福の時間だった。 「はぁ……」 思わずため息が漏れる。その時、今度はボーンボ-ンと時計が鳴り響き静寂の時間の終わりを告げた。 「ああ、もうこんな時間か」 男はコーヒーを飲み干してカップを洗い、スーツの上着を着て鞄を手に取る。 「今日の予定は何だったかな」 玄関から男が出て行った後も、時計はカチコチカチコチと音を刻み続けた。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 伊藤乃蒼DONEjgkrk。衛殊。一番の粋男。 山田家で一番女性に人気なのは誰かと問われたら、まず必ず最初に名をあげられる男がいる。 「殊現殿ですね」 「殊現だね」 「殊現さんです」 整った顔立ちに優しい気づかい。山田家に不利益なものや罪人には厳しいが、それを知らない普通の女性には大層な人気があった。 「殊現はとても粋男なのだね」 「え、衛善殿!?」 久しぶりに二人きりで茶でもと言われ喜び勇んで会いに行った殊現は、衛善の言葉に茶を吹き出しそうになった。 「いったい何事です?」 「この間、士遠殿と茶を飲んでいたら女性たちの会話が耳に入って来てね。山田家で一番女性に人気があるのは殊現だという話だったから」 「そうですか……」 「お前は少し厳しい所もあるが優しくて気遣いのできる良い子だ。女性たちもそれを感じ取っているんだろう。実に良いことだ」 767 伊藤乃蒼DONEjgkrk。衛殊。体調不良と添い寝。「うう……ふがいない……」 殊現は布団の中で唇をかみしめる。 今年の季節の変わり目は奇妙な天気が続いたので暑くなったり寒くなったりを繰り返した結果、山田家でも体調を崩す者が続出した。殊現もその一人である。 体調を崩したのは自分の失態なのでまだ良いのだが、殊現が唇をかみしめているのは別の理由であった。 「こら、殊現。熱が出ているのだからおとなしくしていなさい」 「申し訳ありません、衛善殿……」 発熱した殊現の看病を申し出たのは衛善だった。額の冷えた布が熱くなったら定期的に変えられ、汗を拭われる。申し訳なさと羞恥でただでさえ発熱して熱くなっている頭が余計に熱くなりそうだった。 「ほら、粥だぞ」 「ありがとうございま……自分で食べますので!」 1200 伊藤乃蒼DONEjgkrk。衛殊。冥土への道は手を引かれ。 殊現は真っ暗な道に立っていた。右を見ても左を見ても暗闇ばかりで一筋の光も見えない。 「そうか。俺は本当に地獄に堕ちてしまったのか。しかし、地獄は火で燃え盛り獄卒が罪人を処しているのではないのか?」 昔、見せてもらった絵にはそのように描かれていた。だが、暗闇ばかりで燃え盛る火どころか獄卒の鬼の影も見えない。 「一人孤独に暗闇にいる。これが俺への罰か……」 その場に座り、最期の時を考える。 人ではなくなってしまったが、それでも世のためお家のために刀を振るったことに後悔はない。孤独にいることが人ではなくなってしまった罰だというなら甘んじて受けるつもりだ。しかし、それとは別の感情も込み上げてくる。 「皆は、極楽へ行けたのであろうか?」 1336 伊藤乃蒼DONEjgkrk。典士。花を贈る。 士遠の部屋には一輪挿しの花瓶が置いてある。その花が枯れそうになったら花は取り換えられるのだが、花を選ぶのは士遠ではない。 「先生、今日の花っすけど……」 一輪挿しの花を花を変えるのは典坐の役目だ。 もともとは、典坐がいつも世話になっている士遠になにか贈り物を贈りたいという些細なきっかけから始まった。様々な人へ聞いた末に風流を愛する士遠には花を贈るのが最適だろうと考えたのだ。そこからズルズルと花が枯れそうになったら典坐が士遠の部屋の花を取り換えていた。 「今日の花はすげえ小さい花が集まって、大きな花みたいになってるんっすよ。なんか一つ一つを見ると可愛いな~って思うんすけど、全体見るとでけぇなって感じっす。あと、やっぱり良い匂いがするんすよね」 789 伊藤乃蒼DONEjgkrk。衛殊。添い寝。「ほら、ここに来ると良い」 殊現は困惑した。どうしたら良いものかと視線を彷徨わせる。 「殊現?」 「し、失礼いたします……」 恐る恐るという言葉がこれほど似合う事もないだろうというほどの足取りで、殊現は衛善の部屋へと入った。 そもそも目の下の隈が示す通り、殊現はあまり眠ることができない。いつもの事と割り切っていた殊現だったが、寒さの厳しくなってきたこの頃は余計に眠れなくなってきた。 「一緒に眠らないか?」 そう提案してきたのは衛善の方からであった。隈が色濃くなった殊現を心配してのことらしい。 「最近はよく冷える。一緒に眠れば温かいだろう」 衛善にそう言われて断れなかった殊現は、枕を持って衛善の部屋を訪れる事となったのである。 656 伊藤乃蒼DONE多作ワンライお題:時計 甲高いジリリリリという音が部屋中に鳴り響く。女は寝ぼけ眼で時計を掴むと音を止めた。 「あと、ごふん……」 女の瞼が再び落ちようとした時、再びジリリリリという甲高い音が鳴った。 「うあ~」 二つ目の時計の音が部屋中に鳴り響く。二つ目の時計を止めたところで、ようやく女はようやく起き上がった。 「今日は早く出ないといけないんだった……」 ベッドから這い出てあくびを一つする。その時、またジリリリリという音が響き渡った。 「支度しないと……」 女は三つ目の時計を止めてようやく覚醒した。女が完全に目を覚ますには三分おきに設定された目覚まし時計が三つ必要なのだ。 283 recommended works Y_zkwSMAIKING帰ってきたabdk×龍8クロスオーバーつづきハイライト処理とかはめんどくさくて後回し。趙くんのネックレスを描き忘れているな。 3 んぱぇア!!!!!!!!DOODLE「無理をさせすぎたでござるか…」ハッピーなぎふしゅです。糖度高め、数多の地雷に配慮しておりません。「それでもいいよ」「大丈夫だよ!」というお方だけお進みください。 Henrietta48569TRAININGContinuing from the previous work《(Persiens)Flower Ⅰ》.(Persiens)Flower Ⅱ(Three) The sky that was previously covered with snow gradually revealed a deep night, and the strong wind began to stop. On a piece of land floating above Camelot, the snow on the ground began to become thinner. ------------------------------------- Nasiens breathed a sigh of relief as he watched the flower stalk of the bud finally stand upright. 3300 ネオクラッシュ☆DOODLEぺぱ落書き#pizzatower#pepperman#落書き#doodle 5 kia_bluebirdDONEコンビニ店長キラ×パートの門♀️さん fubushigeDOODLE貴志部君 komaki_etcDOODLE性癖パネルトラップ2 1885 オニオンDONEおかしいなあ 2 yuushide_sDOODLE素敵絵師様の新規🦊投稿に爆萌えした結果、気付いたら書いてました。ありがとうございます。ありがとうございます。凄い勢いで目が覚めましたwまだ出会う前の🦊🚬な同僚水(今回は💧しか出てきません)一応パス制 18↑ y/n 2050